
ソニーが、動画性能を重視した新型イメージセンサーをテストしているとの情報が浮上しました。試作段階とされるこのセンサーは、有効約1,600万画素の部分積層型CMOSセンサーで、解像度よりも読み出し速度や高感度性能を優先した設計になる可能性があると伝えられています。
現時点では公式発表はありませんが、映像制作用カメラの次世代モデルに向けた動きとして注目を集めています。
部分積層型センサーとは何か
ソニーはこれまで、Sony α1のような上位機種にフル積層型センサーを採用し、高速読み出しを実現してきました。一方でフル積層型はコストが高いという課題もあります。

今回噂されている部分積層型は、その中間に位置する技術です。フォトダイオードの下層に一部の回路を配置することで、従来の裏面照射型センサーよりも高速な読み出しを実現しつつ、フル積層型ほどのコスト増を避けられるとされています。

これにより、ローリングシャッター歪みの軽減や高フレームレート動画への対応が期待されています。
4K 240fps撮影の可能性
今回の噂で最も注目されているのが、約5K相当からのオーバーサンプリングによる4K動画記録と、最大240fpsの読み出し速度に対応する可能性です。
実現すれば、条件次第では4K 240fps撮影も視野に入ります。現在のSony FX3は4K 60fpsが上限であるため、もし240fpsに対応すればスローモーション表現の幅は大きく広がります。
また、画素ピッチは約7.2μmとされており、暗所性能にも強みを持つ設計になる見込みです。これは高感度画質を重視するSony α7S IIIの思想を引き継ぐ流れといえそうです。
さらに、全画素デュアル位相差AFやDCG-HDR、クロップを抑えたアクティブ手ブレ補正なども噂されています。
登場時期と価格帯の予想
時期については、2026年第2四半期にシネマラインの新モデルが登場する可能性があるとの見方が出ています。後継となるα7Sシリーズ新機種は2026年後半、あるいは2027年初頭にずれ込む可能性も指摘されています。
価格帯は、FX3後継機が3,500〜4,000ドル前後、α7S IVが3,000ドル前後になるとの予測もありますが、あくまで未確定情報です。
Xperiaへの展開にも期待
注目したいのは、この技術が将来的にスマートフォンへ展開される可能性です。
4K 120fps撮影をいち早く実装したのは、ソニーのXperia 1 IIをはじめとするXperiaシリーズでした。その流れを考えると、仮に4K 240fpsが実用化された場合、最初に搭載されるスマートフォンもXperiaになる可能性は十分に考えられます。
もっとも、センサー技術がそのままモバイル向けに転用されるまでには時間を要するのが一般的です。4K 240fps対応のスマートフォンが登場するとしても、実現はしばらく先になるでしょう。
とはいえ、動画性能を重視するユーザーにとっては非常に興味深い動きです。正式発表があるまで断定はできませんが、低画素・高感度・高速読み出しという方向性は、映像制作の現場に新たな選択肢をもたらす可能性があります。今後の続報に注目です。

