
「完全な米国製スマートフォン」として大々的に発表されたTrump T1 Phoneですが、当初の発売時期をまたもや守れず、出荷がさらに遅れる見通しとなりました。運営側は米政府機関の業務停止が原因だと説明していますが、これまでの経緯を踏まえると、慎重に受け止める必要がありそうです。
米国製スマホとして発表されるも、主張は次々と崩れる
Trump T1 Phoneは2025年6月に発表され、100ドルのデポジットを支払えばすぐに予約できるとして注目を集めました。しかし「100%米国製」という触れ込みや、当初公表されていた仕様は、ほどなく事実と異なることが判明しています。それにもかかわらず、予約者への返金は行われていません。
その後も、広告に使われるデザインがiPhone 16 ProやGalaxy S25 Ultraを思わせるものに差し替えられるなど、情報の一貫性を欠く展開が続きました。
実態は中国製スマホの流用との見方
実際の中身については、中国で販売されているWingtech製「Revvl 7 Pro 5G」をベースにした端末ではないかとの指摘があります。このモデルはTrump T1 Phoneの販売価格よりも大幅に安価とされており、当初の高級路線や独自性とは大きく異なる印象です。
発売時期についても、当初は2025年8月から9月と案内されていましたが、これも実現せず、いつの間にか「年内」と表現が修正されました。そのまま2025年は終了し、現時点でも実機が市場に出回る気配はありません。
政府機関の業務停止が原因と説明するが
米Financial Timesの取材に対し、Trump Mobile側は米政府機関のシャットダウンが遅延の原因だと説明しています。確かに、業務停止期間中は米連邦通信委員会(FCC)が新製品の認証を行えなかったのは事実です。
ただし、業務再開後は認証作業も速やかに進んでおり、実際に一部製品は数日で米国市場に投入されています。こうした状況を踏まえると、今回の遅延をすべて外部要因だけで説明するのは難しいとも言えます。
1月末発売予定とされるも、慎重な見方が必要
Trump Mobileは、Trump T1 Phoneの出荷時期を2026年1月末と説明しています。しかし、これまでの度重なる情報修正や事実と異なる説明を考えると、この予定についても額面通りに受け取るのは危険でしょう。
発売そのものが実現するのか、また約束されてきた内容がどこまで守られるのか。今後も動向を冷静に見極める必要がありそうです。



