国内でも徐々に増えてきているMediatek製チップ搭載のスマートフォン。
特に今年は世界的な半導体不足中で同社製のチップ(特に5G対応のDimensityシリーズ)は大きくシェアを広げたといわれています。
一方、以前よりMediatek製チップを搭載したスマートフォンはクアルコム製チップ搭載のモデルと比べてOSアップデートの提供が遅いという傾向があり、これについては一部の消費者がチップで機種を選ぶ際のネックとなることもある模様。
そんな中、Xiaomi幹部のLi Ming氏がその理由について興味深い説明をしていました。
同氏によると、Googleは通常、QualcommとMediaTekの両者にアップデートに必要なコードを事前に渡し、今後のAndroidアップデートの準備を有利に進めるとのこと。
しかし、その後の準備プロセスに違いがあり、クアルコムは大きなチームを編成して並行して作業をし、アップデートプロセスに必要なすべてのパッケージを一度に提供することができるとのこと。
一方、MediaTekは「バッチ単位」でアップデート準備をするため、MTKプラットフォームのスマートフォンの中には、アップデートが2番目または3番目のバッチになってしまうものがある、とのこと。
要は、新たなAndroid OSへのアップデートに取り組む人員の数の違い、ということ。
QualcommとMediatek、企業としての規模にどの程度の差があるのかは別として、チップ供給量としてはMediatek製チップはすでに今年、時期によってはクアルコムを超えたこともあります。
そういった意味で「人員不足」は理由にならないような気がするのですが、どうなのでしょう。
なお、Li Ming氏は、バッチベースのアップグレードにもコードに何か問題が発生した場合、特定のバッチに限定して修正することができ、膨大な数のデバイスに影響を与えることがないといった利点があるとも説明しています。
ソース:GIZMOCHINA
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