
ソニーの「Xperia 1 VI」SIMフリー版で、11月26日に配信されたAndroid 16へのメジャーアップデート(ビルド番号 69.2.A.2.41)以降、モバイル通信ができなくなる不具合が多数報告されています。特にTwitter(X)上では、SIMフリー版ユーザーを中心に不安の声が拡大しています。
アップデート直後から通信障害
あるユーザーは、アップデート後に端末を再起動するとモバイル通信が途切れたり、APN設定に「このユーザーはアクセスポイント名設定を利用できません」と表示される状態になったと報告しています。通信が回復しても、再び切断されることがあり、ドコモメールの認証などにも支障が出ているとのことです。


また別のユーザーは、ソニーのチャットサポートに問い合わせたものの、「初期化以外に打つ手がない」と言われたと投稿。初期化しても改善する保証はなく、多くのユーザーが困惑している状況がうかがえます。
SNSで拡散するユーザーの困惑
Twitter上では、「アップデート後にモバイル通信が全くできなくなった」「通信が安定せず認証できない」「初期化しても直るか分からない」といった投稿が相次いでおり、ハッシュタグ「#Xperia1vi」などで状況を共有する動きも見られます。
ユーザーの中には、サブ機に別のSIMを入れてテザリングで凌ぐなど、臨時の対応を取っているケースも報告されています。これにより、回線自体の問題ではなく、ソフトウェアの不具合が原因であることが示唆されています。
対応策と注意点
公式FAQでは、ネットワーク設定のリセットやAPNの手動追加が推奨されていますが、これらを試しても症状が改善しない場合があります。初期化(ファクトリーリセット)を行っても端末はAndroid 16のまま維持され、古いファームに戻ることはありません。
Android 16へのアップデートを行ったユーザーは、当面モバイル通信の安定性に注意し、Wi-Fi環境での利用を中心にするなどの対策が必要です。ソニー側の早期対応が求められる状況となっています。

