
Xiaomiは、昨年のフラッグシップモデル「Xiaomi 15」向けに、新たなソフトウェアアップデート「HyperOS 3.0.5.0」の配信を中国で開始しました。今回の更新は大規模な機能追加ではなく、主に使い勝手の改善や不具合修正に重点を置いた内容となっています。
カメラアプリの操作性を改善
今回のアップデートで特に注目されているのが、カメラアプリに関する修正です。これまで一部のユーザーから、設定画面から戻った際にメニュー内の矢印表示が端末の向きに正しく追従しないといったUI上の不具合が報告されていましたが、HyperOS 3.0.5.0ではこの点が改善されています。
また、端末内にインストールされているアプリの検索が、まれに正常に動作しない問題についても修正が加えられたとされています。日常的に端末を使う中で気になりやすい細かな部分に手が入った形です。
決済アプリ関連の不具合にも対応
このほか、中国向けの一部決済アプリで発生していた不具合への対処も含まれています。対象は限定的ではあるものの、安定性の向上を目的とした調整が行われており、システム全体の完成度を高める内容となっています。
大きな変更はないが安定性重視の更新
HyperOS 3.0.5.0はマイナーアップデートに位置付けられており、新機能の追加や外観の大きな変化はありません。その一方で、操作時の引っかかりや不具合を着実に減らす内容となっており、Xiaomi 15をより安心して使える環境を整える更新といえそうです。
なお、HyperOS 3はシステム全体の動作速度向上が評価される一方で、エミュレーション用途ではパフォーマンス低下を指摘する声も出ています。同OSはすでにPOCO F6 ProやRedmi Pad 2 4Gにも展開が始まっており、Xiaomiはスマートフォン以外の家電製品にもHyperOSを広げるなど、エコシステムの拡充を進めています。
今後も小規模な調整を重ねながら、HyperOSの完成度はさらに高められていくとみられ、Xiaomi 15ユーザーにとっては安定性向上を実感しやすいアップデートになりそうです。


