
画面上の気になる情報を指で“かこって”調べられる「Circle to Search(かこって検索)」が、ついにAIとの対話検索に対応し始めていることがわかりました。Googleアプリのバージョン 16.47.49 で確認されており、従来の画像検索ではなく、生成AIを利用した深い検索へと進化します。
追加の質問も「AIに聞ける」スタイルへ
これまで「かこって検索」で得られた結果に対して追加の質問をすると、通常の画像検索に切り替わる仕様でした。たとえば、商品画像を囲って検索した後に「値段は?」と入力しても、ただのウェブ検索に戻ってしまうような状態です。
しかし今後は、検索画面下部に新たな入力欄が表示され、そこで追加の質問をすると GoogleのAIモード(Gemini)が回答 してくれるようになります。つまり、見つけた情報に対して、そのまま“会話しながら調べ続けられる” 仕組みに変わるわけです。
AIモードとの統合がようやく本格化
今回の仕様変更は、Googleが今年夏に予告していたアップデートが実際に動き始めた形です。当時、最新のGalaxy Zシリーズ向けに先行提供が開始されていましたが、しばらくは追加の質問にAIが反応しない状態が続いていました。それがようやく、仕様として動作するステップに入ったと見られます。

また、このAIモードは学生向けの学習支援機能もすでに実装されており、画像を使った数式の解釈や、歴史の調べ学習などにも使えるとされています。今回の「かこって検索」との統合が進めば、画面の情報を囲む → AIに質問 → 続けて深掘り という、非常にスムーズな情報探索体験が実現しそうです。
便利になるほど、検索のカタチが変わる?
今回のアップデートは、Googleが“検索結果を一覧で返すスタイル”から、“質問に答えるスタイル”へ徐々に軸足を移している動きの一つと捉えられます。
とくに「かこって検索」は、検索キーワードを入力する必要すらなく、視覚情報だけで調べられる点が特徴。そこに会話型AIが加われば、検索の主役はキーワードから「画面操作 × 対話」へと移り始めていきます。
今後のアップデート次第では、スマホの情報探索はますます直感的なものになっていくかもしれません。Googleの動向に注目が集まります。


