
中国Meizuは、薄型スマートフォンとして準備を進めていた「Meizu 22 Air」の発売を中止したことを正式に発表しました。この決定は、中国で開催された「2026 Meizuファン春祭り」の場で明らかにされたものです。
メモリ価格の急騰が事業判断に影響

発表によると、Meizu GroupのCMOを務める万志強氏は、近年続くメモリ価格の急激な上昇がスマートフォン事業の計画に大きな支障をきたしていると説明しました。部材コストの不透明さが増す中で、Meizu 22 Airの製品化は現実的ではないと判断されたようです。
デザインは披露、薄型モデルとしての方向性は明確
発売は中止となったものの、イベント会場ではMeizu 22 Airのデザインが公開されました。背面カメラは横一列に配置され、全体的にはiPhone Airを思わせるシンプルで洗練された外観が特徴です。

背面には、ユーザーの気分や好みに応じて表示パターンを切り替えられるピクセル調のエモーションライトを搭載。視覚的な遊び心を重視した設計となっていました。
カスタマイズ性を前面に押し出した独自機構
フレーム側面には、2段階で機能を割り当て可能なカスタマイズボタンを搭載。さらに、見た目の変化を楽しみたいユーザー向けに、専用のシステムテーマも用意される予定だったといいます。
Meizuはこのモデルを、軽量でありながら大胆なモジュール構造を採用した意欲作として位置づけていました。
モジュール化で広がる拡張性の構想
背面パネルにはPIN方式のモジュール設計が採用され、さまざまなアクセサリーを装着できる構想が示されました。外付けバッテリー、冷却機構とゲームコントローラーを組み合わせたモジュール、望遠撮影向けの外部カメラユニットなどが想定されていたとのことです。
また、マグネット式の交換用バックカバーも構想段階として紹介され、外観の着せ替えや人気IPとのコラボレーション展開も視野に入れていたとしています。
スマートフォン以外ではAI製品を発表
同イベントでは、スマートフォンとは別に、AIを軸とした新製品「Meizu 22 Next AI Cube」も発表されました。約4インチサイズのコンパクトな筐体を採用し、5G通信に対応する独立型AI端末として展開される予定です。
AIOSを搭載し、音声操作を中心とした自動化や、複数AIエージェントの連携、一般的なアプリとの互換性を特徴としています。感情表現を意識したAIや、One-Flowエコシステムによる複数デバイス制御、モジュール式アクセサリーへの対応もアピールポイントとされています。
相次ぐ開発見直し、業界全体の動きにも注目
今回のMeizu 22 Airの発売中止は、個別メーカーの判断にとどまらず、スマートフォン業界全体の潮流を映している可能性もあります。理由は明らかにされていませんが、今年はASUSにおいても新型ZenfoneやROG Phoneが発表されない見通しがほぼ確定しており、主要メーカーで開発計画の見直しが進んでいる状況です。
部材コストの高騰や需要動向の変化を背景に、今後は他メーカーでも発売中止や計画延期となる機種がさらに増えていく可能性がありそうです。各社がどのような判断を下していくのか、引き続き注視する必要がありそうです。

