Google、Pixelに「通話録音」機能を本格展開 ― Pixel 6以降で利用可能、削除期間の自動設定にも対応

Googleは9月に発表していたPixel向け「通話録音」機能の提供を、いよいよ本格的に開始しました。AIによる「通話メモ」が搭載されていないPixel 9シリーズなどでも利用可能となり、ユーザーからは待望のアップデートとなります。


設定メニューに「通話録音」が追加

対象端末では、Google フォンアプリの設定画面に「通話アシスト」内の1項目として「通話録音」が新たに表示されます。
初回利用時には必要な音声データのダウンロードが求められ、最初の通話時にセットアップ手順が案内されます。

Googleは録音されたデータがすべて端末内に保存される仕組みであることも説明しており、プライバシー面での不安を抑える作りになっています。


通話画面に新しい「録音ボタン」

通話中は「通話アシスト」メニューに録音ボタンが表示され、タップすると短いカウントダウンの後、録音が開始。
その際、通話相手にも録音中である旨が自動で通知される仕組みになっています。

録音中は画面上部の通話時間の横に赤い点が表示され、停止したい場合は再び「通話アシスト」から操作できます。

録音後のファイルはホームタブにマイクアイコン付きで表示され、M3 Expressiveの音声プレイヤーで再生できます。


自動録音や自動削除にも対応

設定画面では、機能全体のオン/オフに加え、録音データの自動削除期間を7日・14日・30日・削除しないから選択可能。
「今すぐ全件を削除」するボタンも用意されています。

また、連絡先に登録されていない番号の通話を自動で録音する機能、さらに特定の番号を指定して録音対象にするリスト機能も搭載。ビジネス利用にも便利な柔軟性を備えています。


利用可能な端末とアプリバージョン

通話録音機能はPixel 6以降で、Android 14以上が条件となっています。
今回の展開は、Google フォンアプリのバージョン198系以降で確認されています。

なお、Pixel 9シリーズの一部モデルは「AI通話メモ(Call Notes)」が非搭載ですが、この録音機能は問題なく利用できます。


Pixel Feature Dropで「通話メモ」も拡大

今回のアップデートとは別に、11月のPixel Feature Dropでは「通話メモ」機能がオーストラリア、カナダ、インド、アイルランド、日本へ提供範囲を拡大。これにより、通話内容の文字起こしや要約、アクションの抽出といったAI処理が可能になります。


GoogleはAIを軸にしながらも、こうした「アナログながら実用性の高い機能」を並行して充実させており、Pixelシリーズの使い勝手は引き続き向上していきそうです。必要な場面だけ録音したい人から、ビジネス通話を体系的に管理したいユーザーまで、幅広いニーズをカバーするアップデートと言えます。

ソース

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