
ASUSが、同社のフラッグシップモデル「ZenFone 12 Ultra」およびゲーミングスマートフォン「ROG Phone 9」向けに、最新のAndroid 16正式版アップデートを配信開始しました。長期にわたるベータテスト期間を経て、いよいよ安定版が登場した形です。
大型アップデートがついに配信開始
今回のアップデートはビルド番号「36.0810.1810.43」で提供され、11月12日より順次展開されています。容量は1GBを超えるため、ダウンロード時はWi-Fi環境の利用が推奨されています。
Android 16では、操作性や利便性を中心に細やかな改良が行われており、ASUSが公開した公式の変更内容からもその充実ぶりがうかがえます。
操作体験を高める新仕様と改善点
システムナビゲーションでは、「戻る」ジェスチャー時に予測アニメーションが表示されるようになり、操作の流れがより直感的になりました。さらに、電源ボタンの長押しでデジタルアシスタントを起動できる設定が新たに追加されています。
そのほかにも、画面録画時にカウントダウンをスキップできるボタンの追加や、「端末情報」メニュー内でIMEIやシリアル番号を長押しでコピー可能になるなど、細かいながら実用的な機能が増えています。
また、Bluetoothイヤホンでの通話中に音声が出ない不具合の修正や、一部サードパーティアプリとの互換性改善も含まれています。
ROG Phone専用のゲーム最適化も強化
ROG Phoneシリーズ向けには、ASUS独自のゲーミングシステム「ROG Instant Master」の最適化が行われ、『原神』『モバイルレジェンド』『Free Fire』『Brawl Stars』『NIKKE』『Need for Speed Mobile』などのAirTrigger・マクロプロファイルが更新されています。
これにより、ROG Phone 9ユーザーはゲームごとに最適化された操作設定で、より快適なプレイ環境を得られるようになっています。一方で、これらの変更はZenFone 12 Ultraには適用されていませんが、全体的な安定性とパフォーマンスの向上は両機種に共通しています。
配信は段階的に、日本版への展開にも期待
Android 16アップデートは段階的に配信されており、すべてのユーザーに行き渡るまでには少し時間がかかる見込みです。通知がまだ届いていない場合でも、設定メニューから手動でアップデートを確認できます。
なお、両機種とも日本国内で正式販売されているため、日本版への配信も間もなく始まる可能性が高いと見られます。ASUSの国内端末ユーザーにとっても朗報といえるでしょう。
