Xperia 1 VIIIなど他機種は大丈夫?Snapdragon 8 Elite Gen 5が発熱問題に直面――OnePlus 15が高温で強制停止


Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載した最新フラッグシップ「OnePlus 15」で深刻な発熱問題が報告されています。高い性能を誇る最新チップセットですが、冷却設計が追いつかず端末が強制停止するケースもあり、来年登場予定の「Xperia 1 VIII」といった国内向けモデルにも影響が及ぶ可能性が指摘されています。

ベンチマーク中に過熱し強制停止

テストによると、OnePlus 15は3DMarkのストレステスト中に温度が急上昇し、約3分の2の工程を終えた段階で自動的にテストが停止。その後は一時的に通話やメッセージ以外のアプリが起動できない状態となりました。
端末表面の温度は最大52.7℃を記録し、内部ではさらに高温に達していたとみられます。

CPU性能はGeekBench 6で他のSnapdragon 8 Elite Gen 5搭載機と同等でしたが、GPU性能ではREDMAGIC 11 Prorealme GT8 Proなど、同チップを搭載する他機種に比べて9〜17%ほど低いスコアにとどまりました。

OnePlusは「問題なし」と説明

発熱についてOnePlusは次のようにコメントしています。

「通常の利用範囲では過度な発熱報告はなく、熱設計上の許容範囲内で動作しています。Snapdragon 8 Elite Gen 5はこれまでで最も高いピーク性能を発揮するため、長時間の高負荷では熱上限に早く達します。今後は温度を快適に保ちつつ、性能を維持できるよう最適化を進めています。」

確かに、3DMarkなどのベンチマークは現実的な使用状況よりも厳しい負荷を与えるものの、今回のように比較的古いテストでさえ制限がかかるのは異例です。
高負荷な3Dゲームやエミュレーター動作など、長時間のパフォーマンスが求められる利用シーンでは、同様の挙動が起こる可能性も否定できません。

同チップ搭載予定のXperiaやGalaxyにも懸念

Snapdragon 8 Elite Gen 5は、来年リリース予定のSony Xperia 1 VIIISamsung Galaxy S26シリーズにも搭載されることがほぼ確実視されています。
そのため、今回OnePlus 15で発生した発熱・シャットダウン問題が、これらの国内販売モデルでも再現されるリスクがあるとみられています。

特にXperiaシリーズはこれまでもSnapdragon搭載機で熱制御に苦労してきた経緯があり、冷却構造の設計次第では再び“高性能なのに持続しない”という評価を招く可能性があります。
一方のGalaxy S26シリーズは、冷却プレートの改良や放熱設計を強化しているとの噂もありますが、根本的な発熱源がチップセット側にある場合、その効果には限界があるかもしれません。

発熱問題の本質は「性能より効率」

今回の結果から見えてくるのは、Snapdragon 8 Elite Gen 5がピーク性能を大幅に引き上げた一方で、熱効率と持続性能のバランスを取り切れていないという現実です。
実際、OnePlus 15は短時間のパフォーマンステストでは高いスコアを出すものの、発熱により自ら動作を制限してしまうため、“実用上の速さ”にはつながりにくい状況です。

2026年には、次世代プロセスである2nmチップへの移行が予定されており、これが熱効率や消費電力をどこまで改善できるかが今後の焦点となります。

現時点で日常使用には支障ないものの、長時間ゲームをプレイするユーザーや高負荷作業を行う層には注意が必要です。
Snapdragon 8 Elite Gen 5は確かに強力なチップですが、真の“ハイパフォーマンス”を安定して発揮できるかは、各メーカーの冷却設計にかかっていると言えるでしょう。

ソース

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