
シャープより、ミッドレンジスマートフォンの最新モデル「AQUOS sense10」が正式に発表されました。高い人気を誇るAQUOS senseシリーズの最新作として、前世代モデル「AQUOS sense9」からどのような進化を遂げたのか、添付のスペック表を基に詳細な比較と分析を行い、ニュースブログ形式でご紹介いたします。
AQUOS sense10 と AQUOS sense9 スペック比較表
まずは、両モデルの主要なスペックをまとめた比較表をご覧ください。
| ブランド名 | AQUOS sense10 | AQUOS sense9 | 
| OS | Android™ 16 | Android™ 14 | 
| SoC / CPU | Snapdragon® 7s Gen 3 Mobile Platform (2.5GHz + 2.4GHz + 1.8GHz オクタコア) | Snapdragon® 7s Gen 2 Mobile Platform (2.4GHz + 1.95GHz) | 
| 内蔵メモリ | RAM 6GB/ROM 128GB、RAM 8GB/ROM 256GB | RAM 6GB/ROM 128GB、RAM 8GB/ROM 256GB | 
| ディスプレイ | 約6.1インチフルHD+ Pro IGZO OLED (1~240Hz可変駆動) | 約6.1インチフルHD+ Pro IGZO OLED (1~240Hz可変駆動) | 
| サイズ/質量 | 約 H149 × W73 × D8.9mm / 約 166g | 約 H149 × W73 × D8.9mm / 約 166g | 
| アウトカメラ (標準) | 約5,030万画素 CMOS、F1.9 [23mm相当] 光学式手ブレ補正 | 約5,030万画素 CMOS、F1.9 [23mm相当] 光学式手ブレ補正 | 
| アウトカメラ (広角) | 約5,030万画素 CMOS、F2.2 [13mm相当] | 約5,030万画素 CMOS、F2.2 [13mm相当] | 
| インカメラ | 約3,200万画素 CMOS、F2.2 [広角80°] | 約3,200万画素 CMOS、F2.2 [広角78°] | 
| Wi-Fi® | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6対応) | IEEE802.11a/b/g/n/ac (Wi-Fi 5対応) | 
| Bluetooth® | Ver.5.2 | Ver.5.1 | 
| バッテリー容量 | 5,000mAh | 5,000mAh | 
| 防水/防塵/耐衝撃 | IPX5・IPX8 / IP6X / MIL-STD-810G | IPX5・IPX8 / IP6X / MIL-STD-810G | 
| その他 | おサイフケータイ/NFC、nanoSIM+eSIM DSDV、microSD対応 | おサイフケータイ/NFC、nanoSIM+eSIM DSDV、microSD対応 | 
主なスペックの違いと進化点
AQUOS sense10は、前モデルsense9で好評だった要素を継承しつつ、内部性能とソフトウェアサポート期間を大幅に強化しています。
共通デザインの継承:サイズが完全に同一
まず特筆すべきは、本体のサイズと質量がAQUOS sense9と全く同じである点です。
約 H149 × W73 × D8.9mm、質量約 166gというコンパクトさと軽さ、そして持ちやすさがそのまま維持されています。これは、デザインの完成度が高かったsense9の利点を引き継ぎ、機種変更時のユーザーの違和感を最小限に抑える配慮と言えるでしょう。
1. 処理性能の向上:Snapdragon® 7s Gen 3 Mobile Platform
最も注目すべきは、搭載されるチップセット(SoC)の世代交代です。
- AQUOS sense9: Snapdragon® 7s Gen 2
- AQUOS sense10: Snapdragon® 7s Gen 3 Mobile Platform
最新のGen 3は、Gen 2から順当な性能向上を果たしており、特にクロック周波数が2.4GHzから2.5GHzへ微増している点など、全体的な処理能力や電力効率の改善が期待されます。
(ベンチマークスコアの比較はこちらを参照)
2. OSサポート期間の長期化:Android™ 19まで見込み
AQUOS sense10は、初期搭載OSが最新のAndroid™ 16となりました。これにより、シャープのアップデートポリシーに基づき、Android 19までのOSアップデートサポートが見込まれます。
前モデルAQUOS sense9のサポートがAndroid 17までと見られることから、sense10は2世代分も長く最新の機能とセキュリティを享受できるという、長期利用を考えているユーザーにとって最大のメリットとなります。
3. 通信規格のアップグレード:Wi-Fi 6 (ax)とBluetooth® 5.2に対応
データ通信においても、現代の高速通信環境に対応するための進化が見られます。
- Wi-Fi®: sense10は最新規格の**IEEE802.11ax (Wi-Fi 6)**に対応しました。従来のWi-Fi 5 (ac)に比べて通信速度と安定性が向上しています。
- Bluetooth®: バージョンが5.2に引き上げられています。
4. インカメラの微細な進化
インカメラは有効画素数こそ共通ですが、画角がAQUOS sense9の広角78°からAQUOS sense10では広角80°へとわずかに拡大しています。
まとめ
AQUOS sense10は、「サイズやデザインの継承」「大画面Pro IGZO OLED」「5,000mAh大容量バッテリー」といったsenseシリーズの”変わらぬ強み”を維持しつつ、SoCの世代交代、Wi-Fi 6対応といった内部性能を大きく強化しました。
なかでも、Android 16からのスタートによるAndroid 19までの長期OSサポート見込みは、長く一台を使い続けたいユーザーにとって非常に大きな魅力です。基本性能の底上げと通信規格の最新化により、AQUOS sense10はミッドレンジ市場の新たなベンチマークとなるでしょう。
