
サムスンが2026年前半に投入予定とされる「Galaxy S26」シリーズは、最新規格となるBluetooth 6.1に対応する初の本格的なスマートフォンになるかもしれません。
その根拠となるのが、新たに認証情報が確認されたExynos S6568という通信モジュールです。
新ExynosチップがBluetooth 6.1に対応、Wi-Fiモジュールも統合
Bluetooth SIGの公開情報によると、Exynos S6568はBluetoothとWi-Fiを一体化した通信向けチップで、対応するExynosアプリケーションプロセッサと組み合わせることで「Bluetooth 6.1+Wi-Fi」環境を実現すると説明されています。
このS6568は、Galaxy S26世代に搭載が見込まれるExynos 2600と併用される可能性が高いとみられています。
ただし、ここでひとつ問題があります。
Snapdragonモデルはどうなる?
米中モデルはBluetooth 6.0止まりの可能性
例年通り、サムスンは地域によって搭載チップを変える見込みで、
- Exynos 2600:世界の大半の地域
- Snapdragon 8 Elite Gen 5:アメリカ・中国 (そしておそらく日本も)
と予想されています。
しかしSnapdragon 8 Elite Gen 5は、Bluetooth 6.0までの対応にとどまっており、S26シリーズの全モデルがBluetooth 6.1を利用できるかは現時点で不透明です。
Bluetooth 6.1で何が変わる?
「位置精度」から「プライバシー重視」へ
Bluetooth 6.1は2025年5月に正式発表されたばかりの新規格で、前世代6.0から以下の改良が加えられています。
- RPA(ランダム化されたプライベートアドレス)更新で追跡耐性が向上
→ 端末のBluetoothアドレスを自動更新し、公共空間での不正な追跡を防止 - 省電力化の強化
→ アドレス処理をCPUからコントローラー側に移し、電力効率を改善 - 通信の安定性とセキュリティがさらに向上
Bluetooth 6.0で注目された「数センチレベルの測位精度(Channel Sounding)」に加え、6.1では使う環境を選ばず、より安心して使える点が特徴となっています。
発売時期の噂とも合致、業界最速採用の可能性は十分
Galaxy S26シリーズは、通常より遅れて2026年3月発表になるという情報が複数出ており、Bluetooth 6.1採用のタイミングとしても辻褄が合います。
全モデルが対応するかはまだ確定していませんが、
少なくともExynos搭載機では新規格に対応する可能性が高く、
「世界で最初にBluetooth 6.1を搭載したフラッグシップ」という称号を手にする可能性は大いにありそうです。
