
Xiaomiは次期フラッグシップスマートフォンにも背面ディスプレイを引き続き採用する方針を明らかにしました。同社の総裁・ルー・ウェイビン氏がライブ配信の中で発言したもので、Mi 11 Ultra以来4年ぶりに復活したこの独自設計を「今後の重要な差別化要素」として本格的に育てていく考えを示しました。
研究開発費は10億元、2.1インチAMOLEDパネルを採用
ルー氏によると、背面ディスプレイの開発には10億元(約210億円)を超える投資が行われたとのことです。Xiaomi 17 Pro/17 Pro Maxに搭載された2.1インチのAMOLEDパネルは、メインディスプレイに匹敵する性能を誇り、120HzのLTPOリフレッシュレート、HDR対応、最大輝度3500ニト、さらに耐久性に優れたDragon Crystalガラスを採用しています。
この背面ディスプレイは、通知や通話応答だけでなく、リアルタイムの写真プレビュー表示、AI壁紙、動くペットアニメーションなどの演出にも対応。チケットやQRコードの表示など、日常的な利便性も高く評価されています。さらに、10月末にはリアルタイム翻訳機能のアップデートも予定されており、毎月新機能を追加していく方針です。
中国市場で記録的な販売を達成
背面ディスプレイへの再挑戦は、販売面でも成功を収めています。Xiaomi 17シリーズは中国市場で記録的なヒットとなり、発売からわずか5分で初回販売記録を更新。特にPro Maxモデルは、国内スマートフォンとして単日販売台数の新記録を樹立しました。シリーズ全体の売上は前世代比で20%増、Proシリーズに至っては3倍の販売台数を記録しています。
Xiaomiは今後も背面ディスプレイを軸としたユーザー体験の拡張に注力し、ソフトウェア面のアップデートを継続的に実施する見込みです。「遊び心と実用性を兼ね備えたデザイン」として、次期フラッグシップでもこの独創的な仕組みが進化を遂げることになりそうです。