
サムスンが開発中とされる初のトライフォールド(3つ折り)スマートフォンが、当初の予想を上回る規模で展開される見通しです。これまで中国と韓国のみでの発売が有力とされていましたが、最新の報道によるとUAE(アラブ首長国連邦)をはじめ、アメリカなど複数の国でもリリースされる可能性が高まっています。発売時期は10月21日前後とみられ、サムスンは折りたたみ市場で再び大きな一歩を踏み出そうとしています。
10インチのトライフォールドOLEDを搭載か
この新モデルは、最大10インチの有機ELディスプレイを3分割して折りたためる構造を採用しており、展開時にはタブレットのような広大な画面サイズを実現します。ディスプレイだけでなくバッテリーも3つのセルで構成され、ヒンジ構造とのバランスを最適化しているようです。
背面には2億画素のメインカメラを中心としたトリプルカメラを搭載し、広角・望遠撮影にも対応。フラッグシップ機らしい高性能仕様となることが予想されます。処理性能については明らかになっていませんが、Snapdragon 8シリーズ相当の最新チップが採用される見込みです。
ファーウェイに続く“第2のトライフォールドメーカー”
トライフォールドスマホは、現在のところファーウェイが「Mate XT」シリーズで市場投入を果たしているのみ。サムスンがこれに続くことで、同カテゴリの製品はようやく競争フェーズに突入します。特にサムスンは折りたたみスマホの分野で長年培ってきた技術とブランド力を持つだけに、完成度への期待は非常に高いといえるでしょう。
日本市場投入の可能性も浮上
これまで国内では「Galaxy Z Fold」シリーズが安定した人気を誇っており、新形態となるトライフォールドモデルも注目を集めそうです。今回、UAEやアメリカといった複数地域での展開が計画されていることから、日本での販売も決して夢ではありません。サムスンジャパンが同時期に何らかのティザーを出すような動きがあれば、国内上陸の可能性がさらに高まるでしょう。
サムスンは10月下旬に新型モデルを正式発表するとみられており、その際にグローバル展開の詳細も明らかになる見込みです。折りたたみスマホの進化系として、そして“未来のモバイル体験”を象徴する存在として、このトライフォールド端末がどこまで完成されているのか、世界中が注目しています。