
Googleは、Android 16 QPR1(Quarterly Platform Release 1)の初回アップデートをPixelシリーズ向けに配信開始しました。今回の更新には2025年10月のセキュリティパッチが含まれており、Pixel 6シリーズ以降の多くの機種が対象となります。
Pixel各機種向けに順次展開
今回のビルド番号は「BP3A/BD3A.251005.x」となっており、地域やモデルによって細かく異なります。Pixel 7やPixel 8、Pixel 9シリーズ、そして最新のPixel 10シリーズまでも対象となっています。一方で、Pixel 6シリーズ向けの更新は今回含まれていません。
日本では、Pixel 9aおよびPixel 10シリーズに向けて「BD3A.251005.003.J5」などの専用ビルドが提供されています。
画面表示とUIに関する修正が中心
今回のアップデートではセキュリティ関連の新たな修正は含まれていませんが、表示と操作に関する複数の不具合が解消されています。
ディスプレイ関連では、Pixel 7シリーズで報告されていた「特定条件下での画面のちらつき」や「突然のシャットダウン」の問題を修正。また、Pixel 10シリーズでは「画面がフリーズしたり、ぼやけた表示になる」現象への対処が行われています。
ユーザーインターフェース面では、カメラ起動後に半透明の背景が残る不具合や、メディア出力スイッチャー使用時にシステムUIがクラッシュする問題などを修正。さらに、「At a Glance」ウィジェットで懐中電灯のステータスが正しく表示されないケースも改善されています。
安定性の向上と今後への期待
タブレットでは、特定条件で発生していたシステムの不安定化問題も解消されており、全体として安定性が向上しています。今回のアップデートは大規模な機能追加こそないものの、Pixelシリーズをより快適に使うための重要なメンテナンスリリースといえるでしょう。
今後、年末に向けて予定されているAndroid 16 QPR2では、新機能やUIの改良が期待されています。GoogleがPixel体験をどのように磨き上げていくのか、引き続き注目されます。