Pixelカメラの「カクつき問題」はハードではなくソフトが原因――無料アプリでついに証明

Google Pixelシリーズの一部ユーザーが長らく悩まされてきた「動画撮影時のカメラのカクつき」問題。これまでハードウェアの欠陥ではないかと疑われてきましたが、ついにその原因がソフトウェアにあることが明確になりました。

無料アプリ「Open Camera」で発覚した決定的証拠

発端は、Pixel 10 Proユーザーの一人が提案した「Open Camera」という無料アプリでした。このアプリはGoogle純正のカメラAPIとは別に、独自の手ぶれ補正APIを搭載しており、ユーザーは両者を切り替えて比較することができます。

テストの結果、Open Camera独自のAPIを使用した場合、Pixelの5倍望遠レンズで発生していたカクつきが完全に解消されました。映像は滑らかで安定しており、本来フラッグシップ機に期待される品質を取り戻したのです。別のユーザーも同様の結果を報告しており、これがハードウェアではなくソフトウェアの不具合であることがほぼ確実になりました。

GoogleカメラAPIの不具合が根本原因

検証では、Google純正カメラの電子式手ぶれ補正(EIS)と光学式手ぶれ補正(OIS)の制御がうまく連携していないことが判明しました。その結果、特に望遠レンズで映像が「ワープ」するような不自然な動きを見せるのです。研究者によると、GoogleのAPIそのものに問題があり、ハードウェアは正常に動作していると指摘しています。

一時的な解決策とコミュニティの呼びかけ

Googleからの正式な修正はまだありませんが、当面の対処法として「Open Camera」を利用することが推奨されています。Playストアで無料配布されており、特に動画撮影時に純正カメラアプリの代替として使うことで安定した映像が得られます。写真撮影については、純正アプリでも引き続き良好な結果を得られます。

Pixelユーザーたちは現在、Googleに対して公式サポートページからバグ報告を行い、問題の早期修正を求めています。証拠動画やログもすでに提出されており、修正対応が行われるかどうかはGoogle側の判断に委ねられています。

Pixelの魅力を支えてきたのは、ハードではなくソフトウェアの完成度です。今回の問題が早期に解決され、ユーザーが本来の撮影体験を取り戻せることを期待したいところです。

ソース

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