
10月9日に発売されるソニーの最新ミッドレンジモデル「Xperia 10 VII」。そして、それに先駆けて登場したシャオミの「Xiaomi 15T」。発売時期が近いこともあり、この2機種は多くのユーザーにとって“どちらを選ぶか迷う”存在となっています。
今回は、両モデルのスペック・性能・価格を比較し、その実力差を探っていきます。
スペックを並べてみると、方向性の違いが明確に
項目 | Xperia 10 VII | Xiaomi 15T |
---|---|---|
サイズ | 約153×72×8.3mm / 168g | 約163.2×78×7.5mm / 194g |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL(Full HD+、最大120Hz) | 6.83インチ AMOLED(2772×1280、120Hz、HDR10+ / Dolby Vision対応) |
プロセッサ | Snapdragon 6 Gen 3 | MediaTek Dimensity 8400 Ultra(4nm) |
メモリ構成 | 8GB / 128GB(microSD対応) | 12GB / 256GB または 512GB(UFS 4.1) |
バッテリー | 5000mAh(急速充電対応) | 5500mAh(最大67W急速充電) |
メインカメラ | 広角約5000万画素+超広角約1300万画素 | ライカ監修3眼(広角・望遠・超広角すべて5000万/1200万画素級) |
フロントカメラ | 約800万画素 | 約3200万画素 |
防水・防塵 | IPX5/8・IP6X | IP68(最大3m・30分) |
生体認証 | 側面指紋認証 | 画面内指紋 + 顔認証 |
価格 | 74,800円 | 64,800円 |
Xperia 10 VIIは、軽量・コンパクトなボディとmicroSD対応、長期アップデート保証など“安心して長く使える”点が特徴。一方のXiaomi 15Tは、高性能チップに加えてライカ監修カメラや高輝度ディスプレイ、67W急速充電など、よりパワフルな構成となっています。
パフォーマンス差は歴然、2倍近いスコア差も

ベンチマークの平均値を比較すると、その差はかなり大きく出ています。
項目 | Xperia 10 VII | Xiaomi 15T |
---|---|---|
シングルコア | 1022 | 1587 |
マルチコア | 2876 | 6277 |
Xiaomi 15Tはシングルコアで約1.5倍、マルチコアでは2倍以上のスコアを記録。実際の使用感でも、アプリの起動やマルチタスク性能、AI処理速度などで明確な差が出ると考えられます。
価格差1万円でも、性能は倍以上の開き
価格を比べると、Xperia 10 VIIが74,800円、Xiaomi 15Tが64,800円。1万円の差でありながら、性能面では大きくXiaomiが上回ります。
Xperia 10 VIIは確かに信頼性やアップデート保証などの安心感がありますが、処理性能やカメラ・充電環境を重視するユーザーにとっては、やや割高に感じられるのも事実です。
結論:価格より“価値”で選ぶべき一戦
コンパクトさとソニーらしい堅実さを取るならXperia 10 VII。
高性能と多機能を求めるならXiaomi 15T。
両者は同じ「ミッドレンジ」カテゴリでありながら、目指す方向性がまったく異なります。
日常使い中心のユーザーにはXperia 10 VII、よりコスパとパワーを重視するユーザーにはXiaomi 15Tが向いていると言えるでしょう。