
シャープは11月20日、スマートフォン「AQUOS sense9」において、画面消灯中に音声着信が鳴動せず不在着信となる不具合が発生していることを正式に公表しました。対象はSIMフリー版「AQUOS sense9 SH-M29」とNTTドコモ版「SH-53E」で、11月10日に提供されたソフトウェアアップデート(ビルド番号:02.00.13)が原因とされています。
同社は、問題を修正するアップデートを11月25日から自動配信する予定としており、ユーザーに対し「多大なるご迷惑をおかけし申し訳ございません」と謝罪しています。

画面消灯中だけ着信が無音、不在扱いに
今回の不具合は、画面が消灯した状態で電話がかかってきても着信音が鳴らず、呼び出し前に切れてしまうというものです。着信履歴は残るものの、受け手側が気づけないため、仕事など生活に支障をきたす恐れがある深刻な内容となっています。
なお、画面点灯中やデータ通信を利用した通話機能は正常に動作するとのことです。
最新アップデートはすでに配信停止
当サイトでも先日報じた通り、シャープは11月19日の時点で同アップデートを停止しています。今回の着信トラブルが原因とみられており、ドコモ版・SIMフリー版ともに提供が止まっています。
AQUOS sense9は、今年提供されたAndroid 15アップデートも不具合で途中停止しており、今回が2度目の配信中断となります。国内で“堅実スマホ”として支持の高いシリーズだけに、信頼性への影響も懸念されます。
公式が案内した暫定回避策
修正版の配信まで、以下の設定により不具合を回避できると案内されています。
回避方法
- 設定 → ディスプレイ → 画面消灯(スリープ)で「30分」に変更
※30分経過後は画面を再び手動で点灯する必要あり - 端末を充電し続けた状態で使用する
完全な解決にはアップデート適用が必要となる見込みです。
今回の不具合は、ごく基本的な通信機能に影響を及ぼす問題で、生活や業務に直結するユーザーも多いと考えられます。25日に予定されている修正アップデートが予定通り配信されることが、現状で最も重要なポイントと言えるでしょう。


