
ソニーの最新フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII(SO-51F)」において、音声関連の不具合が複数のユーザーから報告されています。価格.com掲示板では、YouTubeやInstagram、Spotifyなどの主要アプリで音切れや音ズレが頻発するとの声が相次ぎ、発売から数か月を経てもなお問題が解消されていない状況が浮き彫りになっています。
動画の冒頭で音が出ない、再生中にズレる症状が多数
投稿によると、YouTubeやTikTokなどで動画を再生すると冒頭1〜2秒間だけ音が途切れる現象が発生。また、**音と映像のズレ(いわゆる“音ズレ”)**も高頻度で起こり、再生を一時停止して再開するとようやく元に戻るという報告が多く見られます。
一部ユーザーは初期化やアプリのバックグラウンド制限解除などを試みたものの、根本的な改善には至っていません。
Spotify再生中に他アプリの音声が干渉、音途切れ発生
さらに深刻なのが、Spotifyなどの音楽アプリ再生中に、別アプリの動画や広告が自動再生されると音がプツプツと途切れるという問題です。
特に「X(旧Twitter)」の広告動画などが影響しやすく、音量が3段階ほど下がったり音質が変化するケースもあるとの報告も。バックグラウンドでの音声処理に関する不具合とみられています。
有効とされた改善方法:「オーディオエフェクト」をオフに
掲示板上では、「音設定 → 再生音質 → オーディオエフェクト → 音楽アプリ・動画/その他アプリともに“エフェクトなし”に設定する」ことで、音途切れが解消したという報告が複数寄せられています。
実際に試したユーザーによれば、アプリ切り替え時の音声乱れがほぼ解消され、快適に利用できるようになったとのこと。ただし、動画冒頭の音欠けについては依然として発生する場合があるようです。
ソニーの対応にも不満の声、早期修正が望まれる
ユーザーの一部はサポート窓口に問い合わせたものの、「動画の自動再生を止めてみては」といった表面的な回答しか得られず、実質的な改善には至っていないとの指摘も見られます。
Xperiaシリーズでは過去にも音声再生に関連する不具合が散見されており、今回もシステム的な干渉が原因とみられます。現時点で公式の修正アップデートは発表されておらず、ユーザーからは「早急な対応を求めたい」との声が上がっています。
高い音響性能をうたうXperiaだけに、音周りの不具合はブランド価値にも関わる問題です。ユーザー側での一時的な回避策はあるものの、ソニーによる正式な修正版の提供が待たれます。