
OnePlusが次期ソフトウェアアップデート「OxygenOS 16」のティザー映像を公開しました。
今年のバージョンは、これまで以上にAIを中核に据えたものとなるようです。公開された映像では、新しいインターフェースの一部とともに、Googleの生成AI「Gemini」がシステムに統合されることが正式に確認されました。
Geminiがシステムに深く統合。ノートや写真管理もより賢く
OxygenOS 16では、GeminiがOnePlus独自アプリに直接組み込まれるとのことです。
その一例として紹介されたのが「Mind Space(マインドスペース)」という新機能。これはメモやアイデア、リマインダーなどを記録できるデジタルジャーナルのようなもので、Geminiのサポートにより、ユーザーが書き留めた内容を行動に変換してくれます。
たとえば「友人と夕食」とメモを残すと、Geminiが自動的にレシピを提案したり、近くのレストランを検索したり、予約までを手伝ってくれるといった具合です。アプリを切り替えることなく、AIが自然な流れで次のステップを導いてくれる仕組みです。
ティザーでは詳細までは明かされていませんが、Geminiの統合はこれにとどまらないようです。写真の整理や通話内容の要約、ノートアプリ内でのスマートな提案など、さまざまなシーンでの活用が想定されています。
OnePlusはこのアップデートを通じて、「クリーンで軽快」というOxygenOSの従来の特長を保ちながら、より知的で便利な体験を提供しようとしているようです。
Android 16ベースで登場、OnePlus 15シリーズと同時リリース
OxygenOS 16はAndroid 16をベースとしており、今月後半に中国で発表予定の「OnePlus 15シリーズ」と同時にデビューする見込みです。グローバル展開は11月が予定されており、同シリーズのスペックもすでに一部リークされています。
OnePlus 15は新世代チップセットの採用に加え、カメラや充電性能の面でも大幅な強化が期待されています。そこにAIが融合することで、ハードとソフトの両面で“知的な進化”を遂げる形になりそうです。
競合各社もAI強化へ、差別化の鍵は「使いやすさ」
AIの導入を加速しているのはOnePlusだけではありません。Oppoの「ColorOS 16」やVivoの「OriginOS 6」も、スマートなAI体験を軸に再設計されています。
その中でOnePlusは、Geminiを活用した自然で直感的な操作性を武器に、他ブランドとの差別化を図る構えです。