
ソニーが先日「Xperia 10 VII」を発表したことで、国内のミッドレンジ市場は一気に活気づいてきました。
そんな中で、静かに注目を集めつつあるのがシャープの次世代AQUOSシリーズ「AQUOS sense10」です。正式な発表はまだありませんが、各キャリアの販売状況を見る限り、その登場が近いことを示す“サイン”が見えてきました。
AQUOS sense9が主要キャリアで在庫切れ状態に

現在、ソフトバンクオンラインショップでは「AQUOS sense9」が全3色とも在庫なしとなっています。
さらにauオンラインショップでも5色すべてが在庫切れ。どちらも再入荷予定が明記されておらず、事実上の販売終了に向けた在庫整理が始まっている可能性があります。

一方、ドコモでは一部のカラーがまだ購入可能ですが、「ブルー」だけは在庫なしで入荷未定の状態。これは発売以来初めてのケースと見られます。

このように、主要3キャリアで同時期に在庫が枯渇しているのは極めて異例であり、モデルチェンジの前触れと考えるのが自然でしょう。
長く“地味な主力”だったsenseシリーズに転換期
AQUOS senseシリーズは長年、派手さこそないものの、安定した売れ行きを見せる「地味な主力機」として各キャリアのラインナップを支えてきました。
そうした定番シリーズの在庫が長期的に途切れるのは極めて珍しいことです。
この状況から見ても、後継モデル「AQUOS sense10」の登場が近いという見方はほぼ確実といえるでしょう。
外観はsense9を踏襲、スペックは依然不明
現時点ではAQUOS sense10のスペック情報はほとんど明らかになっていません。
ただし、以前ネット上で誤って掲載されたとされるケース画像から判断する限り、外観デザインは前モデル「AQUOS sense9」と大きく変わらないようです。
このことから、sense10は内部の性能向上を中心とした“堅実な進化型”となる可能性が高そうです。
各社の在庫動向やタイミングを考慮すると、AQUOS sense10の発表はそう遠くないはずです。
Xperia 10 VIIという強力なライバルの登場で、シャープがどのような差別化を打ち出してくるのか――ミッドレンジ市場の次の一手に注目が集まります。