
10月1日、複数の未発表Apple製品に関する情報が一斉に明らかになりました。ロシアのYouTubeチャンネルによる実機映像や、米連邦通信委員会(FCC)の公開資料から判明したもので、Appleが非公開を求めていたにもかかわらず流出した格好です。
今回リークされたのは、M5チップを搭載するiPad Pro、同じくM5シリーズを採用する新型MacBook Pro、そしてアップデート版Apple Vision Proです。いずれも以前から噂されていた製品で、大幅な刷新ではなく性能向上が中心とみられますが、今月中にも発表される可能性が高まっています。
iPad ProはM5チップで性能強化
ロシアの有力チャンネル「Wylsacom」や「Romancev768」が公開した開封動画では、M5チップを搭載したとされるiPad Proが登場しました。両チャンネルは昨年もMacBook Proのリークを的中させており、今回も信ぴょう性が高いと見られています。

ベンチマーク(Geekbench 6)によれば、9コア構成のM5チップはM4に比べてマルチコア性能が最大12%向上。GPU性能はMetalスコアで最大36%の伸びが確認されました。さらに、256GBモデルには12GBのRAMを搭載するとのこと。従来のiPad Pro(M4搭載機)では同容量モデルが8GB止まりだったため、メモリ強化もポイントです。
外観はほとんど変わらず、背面の「iPad Pro」の刻印が省かれる程度で、大きなデザイン刷新は見られません。以前には「前面カメラが2基搭載される」との噂もありましたが、今回の映像では確認できませんでした。
MacBook ProはFCC文書で存在判明

FCCの資料からは、新型MacBook Proと思われる未発表モデル(識別番号A3434)の情報が発見されました。これは14インチ・16インチのM5/M5 Pro/M5 Max搭載モデルに該当する可能性が高く、2025年末から2026年初頭にかけて登場するとみられています。
ただし、今回の文書にはWi-Fi 7の記載がなく、現行と同じWi-Fi 6E止まりになる可能性が浮上しました。将来的な大きな変化は、2026年以降の世代に持ち越されそうです。OLEDディスプレイやタッチ操作への対応、薄型化、2nmプロセスで製造されるM6チップなどが噂されており、Macにセルラー通信機能が加わるとの観測もあります。
Vision Proはマイナーチェンジか

さらに、FCC資料ではApple Vision Proの新型(識別番号A3416)も確認されました。こちらもWi-Fi 6対応にとどまるようで、M2からM5へのチップ更新が中心となる見込みです。ヘッドストラップの改良や、新色スペースブラックの追加といった小さな変更も噂されていますが、大幅な進化を伴う「Vision Pro 2」ではなく、性能改善版と位置づけられるでしょう。
近く開催の発表イベントに期待
Appleが10月にイベントを開催するかどうかはまだ不明ですが、M1からM4までの標準チップはいずれも発表会でお披露目されてきました。M5チップが投入されるタイミングであれば、今回も同様にイベントが行われる可能性は高そうです。
年末に向けて、iPad Pro、MacBook Pro、Vision Proと、主要カテゴリの製品が一斉に更新される気配が濃厚になってきました。正式発表がいつになるのか、注目が集まります。