
GSMArenaが実施した自動化バッテリーテスト(viSerアプリ/SmartViser使用)で、Xiaomi 15T Pro(5,500mAh)が「Active use score」16時間24分を記録し、比較対象の中ではトップとなりました。テストは通話/ウェブ/動画/ゲームの各用途ごとに計測されており、15T Proはとくに動画再生とウェブブラウジングで群を抜く結果を出しています。
テスト結果の概況(GSMArena公表)

- Xiaomi 15T Pro(5,500mAh):総合 16:24h
- 通話:30:16h
- ウェブ:15:02h(テスト群で最長)
- 動画:22:25h(テスト群で最長)
- ゲーム:9:30h
- Xiaomi 15 Ultra(5,410mAh):総合 16:13h(総合2位)
- 通話:40:51h(群中最長)
- ウェブ:13:16h
- 動画:19:25h
- ゲーム:10:41h(群中最長)
- Sony Xperia 1 VII(5,000mAh):総合 15:32h
- 通話:37:12h
- ウェブ:12:10h
- 動画:21:12h
- ゲーム:9:54h
- Samsung Galaxy S25 Ultra(5,000mAh):総合 14:49h
- 通話:36:44h
- ウェブ:11:19h
- 動画:19:04h
- ゲーム:10:06h
- Xiaomi 14T Pro(5,000mAh):総合 12:32h(群中最下位)
- 通話:24:46h
- ウェブ:11:53h
- 動画:13:50h
- ゲーム:8:05h
動画再生・ブラウジングでの優位点を詳しく検証
テストを見ると、Xiaomi 15T Proは動画再生(22時間25分)とウェブブラウジング(15時間02分)で群を抜く結果を出しています。これらは同容量帯のライバル機(Xiaomi 15 UltraやGalaxy S25 Ultra、Xperia 1 VII)と比べても明確なアドバンテージです。
考えられる要因は主に次の3点です。
- 大容量バッテリー(5,500mAh)
単純に容量が大きいことは長時間再生に有利です。比較対象の多くが5,000〜5,410mAh帯に収まる中、15T Proは頭一つ抜けた容量を持ちます。 - ハードとソフトの効率的な組み合わせ
同じ作業でもSoCの電力効率やディスプレイ駆動の最適化、OS側の省電力チューニングが効いてきます。特に動画再生やブラウジングはディスプレイ駆動とネットワーク動作が鍵なので、GPUや表示制御、ブラウザの最適化が功を奏した可能性があります。 - 表示/ネットワーク周りの消費最適化
ウェブ閲覧は画面オン時間に加え、無線モデムの稼働が影響します。15T Proのテスト結果からは、ネットワーク利用時の電力効率が良好であることが推察されます。
ただし通話とゲームでは必ずしもトップではなく、特に通話時間はXiaomi 15 UltraやXperia 1 VII、Galaxy S25 Ultraが上回っています。これはモデム設計や音声コーデックの違い、あるいはプロファイルごとの消費最適化の差が影響していると考えられます。ゲーム持続時間でも15T Proは約9時間半で、ゲーム特化のチューニングを施した機種(15 UltraやS25 Ultraの一部構成)が若干有利でした。
使い方別の向き不向き
- メディア視聴・外出先での長時間ブラウジングが多い人:Xiaomi 15T Proは非常に相性が良いです。動画やネット閲覧で長時間使う用途ではトップクラスの持ちを発揮します。
- 通話中心、または長時間のゲームプレイが多い人:Xiaomi 15 UltraやGalaxy S25 Ultraのほうが一部用途で優位な場面があります。とくに通話の連続利用が多いユーザーは15 Ultraの長い通話時間に惹かれるかもしれません。
- 総合的にバランス重視:15T Proは総合スコアでトップになっており、日常の多用途をカバーする安心感が高い機種です。
GSMArenaの自動化テストは再現性の高い指標を提供しますが、実際の利用環境(表示輝度、アプリの挙動、通信状況)によって結果は変動します。それでも今回の結果からは、Xiaomi 15T Proが「動画・ブラウジング重視」のユーザーにとって非常に魅力的なバッテリー性能を備えていることがはっきりと読み取れます。新機種選びで「長時間のメディア再生」を重視する方は、ぜひ候補に入れてよいでしょう。