
ソニーが発売した最新のミッドレンジモデル「Xperia 10 VII」が、欧州各国で在庫切れとなっていることがユーザー報告から明らかになりました。ドイツ、スウェーデン、デンマーク、オランダなど複数の地域で販売ページが「在庫なし」となっており、一部では購入希望者が入手できない状況が続いています。
在庫不足の背景は?
Reddit上では、在庫切れの理由についてさまざまな議論が交わされています。考えられる要因としては以下のようなものが挙げられています。
- 予想以上に売れ行きが好調だった
- 初期ロットの出荷台数が少なかった
- 物流面での問題や供給計画の不備
- 一部に報告されている不具合による調整
実際に「購入した端末が1日で故障した」というユーザーの声もあり、品質に懸念を示す意見も出ています。しかしながら、多くのユーザーは「不具合は一部の個体に限られ、在庫切れはむしろ需要の高さによるものではないか」と見ているようです。
国ごとに異なる販売状況
在庫状況は地域によって大きく異なります。フランスやイギリスではまだ購入可能との報告がある一方、ポーランドなどではすでに売り切れたとの声もあり、国ごとに供給のばらつきが見られます。ベルギーではヘッドセットやケースの割引といった特典付き販売も確認されています。
Xperia 10 VIIが好調な理由
ユーザーの間では「ここ6年で最も完成度の高いミッドレンジXperia」と評価する声もあり、これまでにない注目を集めている可能性があります。競合の中国メーカー製スマホと比べると処理性能は控えめですが、シンプルなソフトウェアや長期的なアップデート保証など、ソニーならではの安心感が支持されているとも考えられます。
今後の展望
今回の在庫不足が単なる供給量の少なさなのか、それとも想定を超える売れ行きによるものなのかは現時点で断定できません。ただし、これまでXperiaの中堅モデルがこれほど早く品薄になるケースは珍しく、予想外の人気を集めている可能性は十分にあると言えるでしょう。
日本国内ではXperia 10 VIIはまだ発売されておらず、価格や発売日も明らかにされていません。しかし、欧州での動きを踏まえると、日本でも発売直後から在庫不足に陥る可能性は否定できず、注目度の高まりが予想されます。