Qualcomm、新チップ「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を発表 前世代比35%の省電力化を実現

Qualcommは最新フラッグシップ向けチップセット「Snapdragon 8 Elite Gen 5」の詳細を公開し、前世代比で約35%の効率改善を実現したことを明らかにしました。CPUやGPUに加え、NPUやカメラエンジンまで、すべてのコアを徹底的に見直し、省電力化を図ったとしています。

コア単位で設計を刷新

Snapdragon 8 Elite Gen 5の開発を担当するプロダクトマネージャー、Cindy Lei氏は「今回の効率改善はアーキテクチャレベルから始まっており、CPU、GPU、NPU、カメラといった各コアが設計段階から最適化されています」と説明しました。スマートフォンのようなバッテリー駆動の小型デバイスにおいて、消費電力の改善がいかに重要かを強調しています。

さらにLei氏は「システム全体に電力管理機構を組み込み、コアごとの熱制御もソフトウェアと連携させています。ハードとソフトの両面での総合的な取り組みが、この成果につながっています」と語っています。

スマホ利用に直結するメリット

スマートフォンは常にバッテリーに依存するため、省電力化はノートPCやタブレット以上に重要です。Snapdragon 8 Elite Gen 5では、従来のSnapdragon 8 Eliteに比べ発熱を抑えつつ、パフォーマンスを犠牲にしない長時間駆動が可能になると期待されています。

前世代のSnapdragon 8 Eliteでは、MediaTek Dimensity 9400など他社製チップに比べて発熱が大きいとの指摘もありましたが、今回の効率改善によって大幅な改善が見込まれます。

すでに今週から搭載機種が登場

Snapdragon 8 Elite Gen 5は、Xiaomi 17やHONOR Magic 8、OnePlus 15といった次世代フラッグシップモデルに搭載される予定です。今週発表される新製品群を通じて、その省電力性能が実際にどこまで体感できるのか、早くも注目が集まっています。

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