
Nothingは、同社の最新スマートフォン「Nothing Phone (3)」向けに、ソフトウェアアップデート「Nothing OS V3.5-250911-2112」を配信開始しました。今回の更新では、カメラ性能の強化やバッテリーの最適化に加え、細かな不具合修正が行われています。
カメラ機能の強化
アップデート後は、カメラの操作性や画質に複数の改善が加えられました。特に、手動で露出スライダーを調整する際の動きが滑らかになり、より精密な設定が可能になっています。
また、AI SuperRes Zoomアルゴリズムが刷新され、文字のシャープネスが向上。アクションモードではノイズを抑え、動画撮影時のコントラストも改善され、より鮮やかでクリアな映像表現が可能となりました。さらに、サードパーティ製アプリでのカメラの解像感も高められています。
システム全体の改善点
今回のアップデートでは、カメラ以外にも日常的な使い勝手に関わる修正が数多く含まれています。具体的には、Always-on Glyph Toysの表示最適化、連絡先追加時に発生していたアイコン重複の修正、通知のGenerativeモードで起きていたバイブレーション関連の不具合解消などが挙げられます。
また、Bluetoothデバイス録音機能のUI改善、アラビア語表示の調整、Wi-Fi接続性やネットワーク安定性の向上など、幅広い領域で最適化が進められています。
バッテリーと発熱の最適化
Nothingによると、一部の使用環境におけるバッテリー消費が抑えられ、発熱も軽減されるように調整されています。これにより、長時間の利用でも安定したパフォーマンスが期待できます。なお、アップデート中は一時的に端末の発熱や消費電力が増加する可能性がありますが、完了後はすぐに通常状態へ戻るとのことです。
順次配信で提供
今回のNothing OSアップデートは段階的に配信されており、すべてのNothing Phone (3)ユーザーが同時に受け取れるわけではありません。利用者は順次通知を受け取り、更新可能となります。
今回の更新は、Nothing Phone (3)のカメラ表現力をさらに高めると同時に、安定性と快適性を向上させる内容となっており、日常的に使うユーザーにとって大きなメリットとなりそうです。