Galaxy S26シリーズに搭載の可能性大! サムスン初の2nm GAAプロセス採用「Exynos 2600」の情報まとめ

サムスンが次世代フラッグシップ向けに準備を進めている新チップセット「Exynos 2600」の情報が明らかになりました。最大の特徴は、同社として初めて2nm GAA(Gate-All-Around)プロセスを採用する点で、Galaxy S26シリーズの一部モデルに搭載される可能性が高まっています。

2nm GAAで性能と効率が大幅向上

サムスンは3nm GAA世代での苦戦を経て、2nm世代での歩留まり改善に成功したとされます。最新情報によれば、同社の「SF2」プロセスは3nm比で最大12%の性能向上、25%の電力効率改善、5%のチップ面積削減を実現するとのことです。また、BSPDN(背面給電)を採用し、省電力性と安定性も強化しています。

さらに、AppleがAシリーズをMシリーズに展開しているように、Exynos 2600をノートPCなどに転用する可能性も指摘されています。こうした柔軟性はサムスンの製造競争力回復に直結しそうです。

CPU構成とベンチマークスコア

Exynos 2600は10コア構成を採用し、1+3+6のクラスターデザインになる見込みです。最新のテストでは、シングル高性能コアが3.80GHz、3つの高性能コアが3.26GHz、6つの省電力コアが2.76GHzで動作。マルチコア性能ではSnapdragon 8 Elite Gen 5のダウンクロック版に匹敵するスコアを示しました。

特にNPU(Neural Processing Unit)の強化が大きな注目点で、AI処理性能は前世代から大幅に向上するとサムスンは説明しています。

発熱対策に新技術「Heat Pass Block」

高性能化に伴う発熱問題に対し、サムスンは新たに「Heat Pass Block(HPB)」技術を導入。これはSoCとDRAMの発熱干渉を抑える仕組みで、FOWLP(Fan-out Wafer Level Packaging)と組み合わせることで、持続性能の向上を狙います。さらに、Galaxy S26シリーズでは筐体をアルミニウム化し、ベイパーチャンバーを搭載する可能性も取り沙汰されています。

Galaxy S26 Ultraにも採用か

例年、サムスンは「Ultra」モデルをSnapdragon限定で展開してきましたが、アナリストの予測によれば、次期Galaxy S26 UltraにもExynos 2600が搭載される可能性があるとのことです。地域によってSnapdragon版とExynos版が並行して販売される「デュアルソース戦略」が継続される見通しです。

発表時期と今後の展望

これまでの慣例どおりであれば、Exynos 2600はGalaxy S26シリーズ発表の数カ月前に正式公開される見込みです。早ければ10月にも発表される可能性があり、サムスンにとって久々の大きな反攻の一歩となるか注目されています。

サムスンはTeslaとの間で約165億ドル規模の半導体供給契約も結んでおり、2nm世代を軸に再び業界での存在感を取り戻せるか、今後の動向が期待されます。

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