
ソニーのXperia事業は、基板不具合による販売停止などの影響で存続すら危ぶまれる状況が続いています。しかし、そんな中でも新モデル投入の動きが確認されました。未発表機種と思われるOEM IDが掲載されていたのです。
「PM-152x-BV」は次世代Xperiaの証拠か
今回発見されたのは「PM-1522-BV」と「PM-1523-BV」という2種類のOEM ID。これはTravel SimというイスラエルのMVNOのサイト上に掲載されていたものです。「準公式」とも言えるソースから次期Xperiaの情報が見つかったのは今回が初めてだと思われます。

過去の例を照らし合わせると、2025年モデルの「Xperia 1 VII」が「PM-150x-BV」、「Xperia 10 VII」が「PM-151x-BV」に対応していました。そのため、「PM-152x-BV」はこれらに続く新世代モデルを示している可能性が高いと見られています。
現時点では、これが2025年の追加モデルなのか、それとも2026年の次世代機種なのかは判断できません。ただし、ソニーが今年中にさらに1モデルを投入する可能性は低いとされており、順当に考えれば「Xperia 1 VIII」または「Xperia 10 VIII」となる可能性が濃厚です。(ちなみにXperia 1 VIIのOEM ID「PM-150x-BV」も昨年の9月に発見されています)
OEM IDの少なさが示すもの
一方で注目すべきは、OEM IDの数が非常に少ない点です。通常、国や地域、キャリアごとに複数のバリエーションが割り当てられます。たとえば、Xperia 1 VIIでは5種類、Xperia 10 VIIでは6種類が存在していました。ところが今回確認されたのは、わずか「PM-1522-BV」と「PM-1523-BV」の2つだけです。
これは単に現時点で未掲載なだけで、今後追加される可能性もあります。しかし、夏頃から囁かれている「欧州市場の縮小」という噂を踏まえると、2026年のXperiaは展開地域をさらに絞り込む計画の一端かもしれません。
今後の展開に注目
新型Xperiaがどの市場をターゲットに投入されるのか、そして本当に「Xperia 1 VIII」として登場するのか。確定的な情報はまだ少ないものの、今回のOEM ID流出はソニーが少なくとも次世代モデルを準備している確かな証拠といえるでしょう。縮小傾向にあるとされるXperia事業の行方に、引き続き注目が集まりそうです。