
ソニーの新型ミッドレンジモデル「Xperia 10 VIII」が発表されました。ここでは、昨年発売された「Xperia 10 VII」と仕様を比較し、どのような進化があるのかを整理します。
デザインとサイズの違い
両モデルとも約6.1インチの有機ELディスプレイを採用しており、手に収まりやすいサイズ感を維持しています。重量は 10 VIII が約168g、10 VII が約164gとわずかな差にとどまります。

ただし、10 VIII ではディスプレイがリフレッシュレート 120Hz に対応し、より滑らかな表示が可能になりました。
パフォーマンスとアップデート保証
CPUは10 VIIが「Snapdragon 6 Gen 1」だったのに対し、10 VIIIは「Snapdragon 6 Gen 3」へと進化しました。処理性能の向上に加え、RAMも6GBから8GBへ強化され、アプリの同時利用やマルチタスク性能が向上しています。
また、アップデート保証も大きなポイントです。10 VIIでは最大2回のOSアップデートと4年間のセキュリティ対応でしたが、10 VIIIでは最大4回のOSアップデート、6年間のセキュリティ対応に拡大されました。ミッドレンジ機としては長期間安心して使える点が魅力です。
カメラ性能の向上

カメラは広角センサーが刷新され、10 VIIの1/2.0型から10 VIIIでは1/1.56型の大型センサーに。解像度も約4800万画素から約5000万画素に強化されています。
さらに望遠は光学2倍相当(48mm)に対応し、より自然なズーム撮影が可能になりました。超広角カメラも画素数が800万から1300万画素に引き上げられています。
オーディオ・接続機能の改良
両モデルとも3.5mmイヤホンジャックやフロントステレオスピーカーを備えていますが、10 VIIIではスピーカー構造がフルエンクロージャータイプに刷新され、音質の改善が期待できます。
接続面ではWi-FiがWi-Fi 6E(IEEE802.11ax)に対応、Bluetoothも5.4へ進化しました。外部メモリは最大2TBのmicroSDXCに対応し、VIIの最大1.5TBから拡張されています。
防水防塵は据え置き
防水(IPX5/IPX8)や防塵(IP6X)、指紋認証、NFCといった基本機能は両モデルで共通です。
まとめ
Xperia 10 VIII はデザインやサイズ感を大きく変えず、ディスプレイ、CPU、カメラ、アップデート保証といった実用性に直結する部分を着実に強化してきました。特に長期アップデート保証と120Hzディスプレイ対応は、ミッドレンジ機を検討するユーザーにとって大きな魅力となりそうです。
なお、両モデルのベンチマーク性能比較についてはこちらの記事をご覧ください。