Pixel 10のUFS 4.0は本当に速い? 実際の使い勝手は意外な結果に

Googleが最新フラッグシップ「Pixel 10」シリーズで導入したUFS 4.0ストレージ。これまでUFS 3.1にとどまっていたPixelにとっては大きな進化と期待されましたが、ベンチマークの結果を見る限り、体感できるほどの劇的なスピードアップはなさそうです。

Proモデル限定のUFS 4.0、数値は進化も体感は限定的

Pixel 10 ProおよびPixel 10 Pro XLには新しいUFS 4.0が搭載され、理論上は従来より高速なデータ転送が可能になっています。しかし実測値では、Samsung「Galaxy S25 Ultra」やOnePlus「13」などの競合モデルと比べると見劣りする部分もあり、ランダムアクセス性能に関しては旧モデルとの差がごくわずかという結果にとどまりました。

一方、エントリーモデルのPixel 10は依然としてUFS 3.1を採用していますが、そのスコアはProモデルと驚くほど近い数値を示しています。

ボトルネックはストレージではなくTensor G5?

なぜ期待通りの性能差が出ていないのか。その理由のひとつとして、Google独自の「Tensor G5」チップに搭載されたメモリコントローラの性能が挙げられます。ストレージ自体の規格が進化しても、データ転送を指示するコントローラが最適化されていなければ性能を引き出しきれません。また、発熱や電力効率を優先して意図的に制御している可能性も考えられます。

本当に大事なのは「UFS 4.0」よりも「容量」

実際の使い勝手で重要なのはアプリ起動やタスク切り替えの速さですが、これらはランダムアクセス性能に依存しており、大きな改善は確認されていません。そのためユーザーにとって最も実用的な選択肢は「規格」よりも「容量」を重視することです。

Pixel 10シリーズでは128GBがベースモデルとなっていますが、高解像度写真や4K動画、大容量ゲームが当たり前の今、128GBではすぐに不足する恐れがあります。256GBや512GBといった大容量モデルを選ぶことこそ、日常的な使いやすさに直結する実質的なアップグレードといえるでしょう。

スペックよりも実用性を見極めたいPixel 10

UFS 4.0搭載は確かにPixelシリーズにとって前進ですが、少なくとも現時点では「数字ほどの体感差はない」というのが実情です。もしPixel 10の購入を検討しているなら、ストレージ規格の違いにこだわるより、用途に合った十分な容量を選ぶ方が賢い判断になりそうです。

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