
大容量バッテリー搭載スマートフォンで注目を集めるRealmeが、ついに“1万mAh時代”に踏み出そうとしています。
プロトタイプは薄型軽量を実現
同社は今年、厚さわずか8.5mm・重量215gという試作機を公開し、大容量ながら通常サイズのスマートフォンとして成立する可能性を示しました。市販モデルの登場は2025年内には間に合わないものの、2026年初頭には発売を予定していると、Realme副社長の徐起(Chase Xu)氏が明らかにしています。
「Chill Fan Phone」コンセプトとの関係は不明

今回の1万mAhモデルが、8月の「828 Fan Festival」で披露された「Chill Fan Phone」コンセプトに基づいているかは現時点で不明です。このコンセプト機はペルチェ素子を利用した冷却機構を内蔵し、冷却ファンと組み合わせるユニークな構造を採用していました。また同時に、さらに大容量の1万5,000mAhバッテリー搭載試作機も展示されています。
まずは7,500mAhモデルが年内登場へ
未来志向の試作機が注目を集める一方で、Realmeは現実的なステップも進めています。今年中には7,500mAhバッテリーを搭載した新モデルを発売する見込みです。すでに同社は7,000mAhクラスの端末を複数展開しており、中国市場向けには7,200mAhを搭載した「Neo7 Turbo」や「GT7」も登場しています。7,500mAhモデルはその延長線上にある進化といえそうです。
大容量化競争の新たなフェーズへ
モバイル端末の大容量バッテリー化は珍しくありませんが、通常サイズの筐体に1万mAhを収める取り組みは業界的にもインパクトの大きい挑戦です。来年の正式投入が実現すれば、スマートフォンの使用スタイルやモバイル市場のトレンドに大きな影響を与えることになるかもしれません。