
Googleの最新フラッグシップ「Pixel 10」シリーズが発売されたばかりですが、早くも次期廉価モデル「Pixel 10a」に関する情報が流れ始めています。発売は来年の第1四半期末から第2四半期初頭と見込まれていますが、どうやら期待されていた大きな進化は限定的になるかもしれません。
チップセットはTensor G4を継続か
初期のリークによれば、Pixel 10aには最新のTensor G5ではなく、Pixel 9シリーズと同じTensor G4が採用される見込みです。廉価モデルという立ち位置を考えれば不思議ではありませんが、Pixel 10で進化した部分が取り込まれない点はやや残念といえます。
ストレージはUFS 3.1のまま?
新たなリークによると、Pixel 10aは最新規格のUFS 4.0ではなく、従来のUFS 3.1ストレージを搭載する可能性が高いとのことです。Pixel 10シリーズでは256GB以上のモデルにUFS 4.0が導入され、高速化と省電力性の向上が実現しましたが、Pixel 10aでは見送られるようです。すでに多くのメーカーがミドルレンジ機でもUFS 4.0へ移行している中で、この仕様は物足りなさを感じるユーザーもいるでしょう。
望遠カメラとAI機能「Magic Cue」も非搭載?
Pixel 10ではベースモデルにも望遠カメラが追加されましたが、Pixel 10aでは引き続き非搭載とみられています。さらに、今年話題となったAI機能「Magic Cue」についても対応しない可能性が高いと報じられています。この機能は通話や会話中に関連情報を自動的に提示するものですが、Tensor G4の処理能力では十分に動作しないと判断された可能性があります。
ディスプレイは小幅な進化
一方で改善点もあり、ディスプレイの最大輝度はPixel 9aの1,800ニトから2,000ニトに引き上げられると予想されています。ただし、LTPOパネルによる1〜120Hzの可変リフレッシュレート対応については現時点で言及がなく、こちらも据え置きとなる可能性があります。
価格に見合う進化となるか
現状の情報を見る限り、Pixel 10aはPixel 10シリーズの最新機能を十分に受け継ぐというより、Pixel 9の延長線上にあるモデルになりそうです。価格は500ドル程度になると予想されていますが、性能面での差別化がどこまで図れるかが焦点となりそうです。