
GoogleがPixelスマートフォン向けに、Samsung Galaxyシリーズのような「ナビゲーションボタンの並び順変更」機能をテストしていることが明らかになりました。これにより、GalaxyユーザーがPixelに乗り換えた際の操作感の違和感を軽減する狙いがあるとみられています。
GalaxyからPixelへの乗り換え時に便利な“ボタン並び替え”機能
Androidスマートフォンにおけるナビゲーションは、かつては「戻る」「ホーム」「最近使用したアプリ」の3ボタン式が主流でした。しかし、Android 9 Pie以降、スワイプ操作による「ジェスチャーナビゲーション」が導入され、Pixelシリーズではこれが標準設定となっています。一方、Samsung Galaxyでは初期設定が3ボタンナビゲーションのままということもあり、ユーザーによって慣れ親しんだ操作方法は異なります。

今回、新たにリリースされた「Android Canary(開発者向けテスト版)」内の隠しコードから、Pixel端末においても3ボタンナビゲーションのボタン配置をGalaxy風に変更できるオプションが準備されていることが判明しました。
“戻る”と“最近使用アプリ”の位置を入れ替え可能に
Pixelの3ボタンナビゲーションは、左から「戻る」「ホーム」「最近使用アプリ」という並びが標準です。一方、Galaxy端末では「最近使用アプリ」「ホーム」「戻る」と配置されています。この違いにより、GalaxyからPixelへ乗り換えたユーザーが、無意識に“戻る”と“最近使用アプリ”を押し間違えるといった“操作感のズレ”が発生しやすくなっていました。
しかし今回見つかったコードによれば、Pixelユーザーは設定からGalaxyと同じボタン順に変更できるようになる見込みです。具体的には、「設定 > 表示とタッチ > ナビゲーションモード > 3ボタンナビゲーション」から切り替えが可能になると予想されています。
実装時期は未定だが、ニーズは確実に存在
現時点では、この機能が正式リリースされる時期についての情報はなく、あくまでAndroid Canary内のコードにとどまっています。ただし、過去にGalaxyからPixelへ乗り換えたユーザーの中には、3ボタンナビゲーションの“配置違い”に苦労したという声が多く寄せられており、この変更が実装されれば歓迎されることは間違いないでしょう。
Googleがこのまま正式機能として投入するかは不透明ですが、UIのカスタマイズ性を高める動きとして注目に値する取り組みです。今後のアップデートでの進展に期待がかかります。