スマートフォンのカメラでは、画素数の大きさが注目されがちです。しかし、実際の使い勝手を考えると、超高画素での撮影が常に最適とは限りません。そうした中、SamsungがGalaxyシリーズ向けに「24MP」での写真撮影を可能にする新機能を準備しているとの情報が浮上しました。画質とファイルサイズのバランスを重視した、現実的な選択肢として注目されそうです。
One UI 8.5で24MP撮影が選択可能に？
海外メディアAndroid Authorityによると、One UI 8.5向けのCamera Assistant内のコードから、Galaxyスマートフォンで24MP撮影を行える新たなオプションが確認されたとのことです。これが実装されれば、標準のカメラアプリから24MP写真を撮影できるようになる可能性があります。
現在、Galaxyの標準カメラアプリでは、主に12MP、50MP、そして一部機種では200MPといった撮影モードが用意されています。12MPはファイルサイズが小さく扱いやすい反面、細部の描写では物足りなさを感じる場面もあります。一方、50MPや200MPは高精細ですが、ファイルサイズが大きく、保存容量を圧迫しやすい点が課題です。
その中間に位置する24MPは、12MPよりも高い解像感を得つつ、極端に容量を消費しない現実的なバランスを狙ったものと考えられます。日常的な撮影用途では、ちょうどよい設定として支持を集めるかもしれません。
写真だけでなく動画機能も強化へ
One UI 8.5では、24MP撮影オプション以外にもカメラ関連の機能強化が期待されています。報道によれば、Galaxyスマートフォンがプロ向けの映像制作機材への対応を強化する可能性があるとのことです。
近年、スマートフォンの動画性能は大きく進化していますが、依然として本格的な映像制作では専用機材との差を感じる場面もあります。アップデートによって外部機器との連携や設定の自由度が高まれば、スマートフォンをメインカメラとして活用する映像制作者にとって、選択肢が広がることになりそうです。
Galaxy S26と同時期に登場する可能性
One UI 8.5は現時点では未提供ですが、2026年初頭のリリースが見込まれています。時期的には、次期フラッグシップとされるGalaxy S26シリーズと同時、あるいは近いタイミングでの提供が予想されています。Galaxy S26は2026年2月に発表、3月に発売されるとの噂もあり、ソフトウェアとハードウェアの両面でカメラ体験が進化する可能性があります。
高画素競争から一歩引き、実用性を重視した24MPという選択肢が加わることで、Galaxyのカメラはより幅広いユーザーにとって使いやすい存在になるかもしれません。今後の正式発表に注目が集まります。
