
Googleは8月6日、Pixelスマートフォン向けに8月度のソフトウェアアップデートを配信開始しました。このアップデートでは、Android 16のリリース以降、一部のユーザーの間で報告されていた「戻るボタン」や「ジェスチャーナビゲーション」の反応不良問題に対する修正が含まれています。
Android 16以降で発生していたナビゲーション操作の不具合
今回の問題は、Android 16が6月に正式リリースされた直後から一部ユーザーの間で発生していたものです。Pixel 8 Proユーザーの中には、ナビゲーションボタンが「完全に反応しなくなる」あるいは「30秒以上の遅延が発生する」といった深刻な症状を訴える声もありました。
また、Pixel 9シリーズでも「戻るボタンを数回押さないと反応しない」という事例が報告されており、スワイプジェスチャーによる戻る操作が途中で効かなくなるケースも確認されています。Android PoliceのArtem Russakovskii氏も、こうした不具合を自身の端末で体験したと述べています。
Google、アップデートで「特定の状況下で発生する問題」に対処
Googleのパッチノートによれば、これらの不具合は「特定の条件下で発生する問題」とされており、詳細な原因までは明記されていませんが、今回のアップデートにより修正が行われたとのことです。
さらにこのアップデートでは、システム全体の安定性向上に加えて、「スケジュール設定されたダークテーマが正常に適用されない不具合」への修正も含まれています。加えて、深刻度の高いリモートコード実行脆弱性に対するセキュリティ修正も適用されました。
Pixelユーザーは早めのアップデート適用を推奨
今回の修正アップデートは、Pixel 6シリーズ以降のモデルに順次配信されており、該当する端末をお使いの方は、設定メニューからソフトウェアアップデートの確認を行うことをおすすめします。
ナビゲーションの操作性に関わる問題だけに、多くのユーザーにとって今回の修正は待望の対応と言えるでしょう。