3万円台でハイエンドSoC?「Snapdragon 8 Elite」搭載の超コスパスマホが登場予定か

現行最上位チップ「Snapdragon 8 Elite」が普及モデルにも採用へ

米Qualcomm(クアルコム)が開発したフラッグシップ向けチップセット「Snapdragon 8 Elite」。同社の独自CPU「Oryon」コアと、TSMCの第2世代3nmプロセスを採用したこのSoC(システム・オン・チップ)は、iPhoneシリーズのAシリーズチップに対抗するために設計された高性能モデルです。

ただし、最先端の技術を詰め込んだことで製造コストも跳ね上がり、これまでSnapdragon 8 Eliteを採用した端末は軒並み高額にならざるを得ませんでした。

そんな中、クアルコムはこのチップを“型落ち”としてすぐに切り捨てるのではなく、コストパフォーマンス重視のモデルでも活用していく方針のようです。関係者の話によると、9月23日に次世代モデル「Snapdragon 8 Elite Gen 2」が発表される一方で、現行モデルの「Snapdragon 8 Elite」も引き続き活用されるとのことです。

Redmi K90にSnapdragon 8 Elite搭載、価格は約3.5万円?

こうした動きのなか、最も注目されているのがXiaomi(シャオミ)のサブブランド「Redmi」から登場予定の新モデル「Redmi K90」です。中国メディア「MyDrivers」の報道によると、K90には「2510DRK44C」という製品番号が割り当てられており、開発コードは「Annibale」とされています。

最大の特徴は、その価格。Snapdragon 8 Eliteを搭載しながらも、販売価格はわずか2,500元(日本円で約5万円、米ドル換算で約348ドル)前後になる可能性があるのです。割引や流通経路次第では、日本市場でも3万円台後半での入手が期待できるかもしれません。

当然、ハードウェア面では割り切りも

ただし、あまりに安価な価格設定にはそれなりの理由もあります。高価なSoCを搭載する以上、ディスプレイやカメラなど、その他のコンポーネントにはコストダウンが求められることになります。

特にRedmiシリーズは「高性能なSoCをお手頃価格で」という戦略を取っているため、フラッグシップ機と同等の品質を期待するのはやや難しいかもしれません。実際、K90のディスプレイやカメラにはミドルレンジ相当のパーツが採用される可能性が高いと見られています。

型落ちチップの再活用は、Appleも採用している戦略

このようなアプローチは、実はAppleも行っている手法です。たとえばiPhone SEシリーズでは、フラッグシップ用のAシリーズチップを搭載しつつ、本体デザインや一部機能を旧型から流用することで価格を抑えています。

クアルコムとしても、在庫を抱えたハイエンドSoCを無駄にせず、価格競争力のある製品に再活用することで、販売台数を確保しつつブランド価値の維持を狙っていると考えられます。

Snapdragon 8 Elite再活用で“お買い得ハイエンド”は今後増える?

Redmi K90は、その性能からして、Snapdragon 8 Elite Gen 2に次ぐ“準ハイエンド”クラスのスマートフォンとして位置づけられるでしょう。性能を重視しつつも、価格を最小限に抑えたいユーザーには魅力的な選択肢となるはずです。

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