
Googleは、Android 16の次期機能アップデート「QPR1(Quarterly Platform Release 1)」のBeta 3版を正式にリリースしました。これは、5月のBeta 1、6月のBeta 2に続く3回目のベータ配信となり、次のPixel Feature Dropに向けた仕上げ段階に近づいていることを示しています。
セキュリティパッチとバグ修正を含む最新ビルド
今回配信されたQPR1 Beta 3には、2025年7月のセキュリティパッチが含まれており、Pixel 6以降の端末に向けて提供されています。ビルド番号は「BP31.250610.004」。数多くのバグ修正が盛り込まれており、安定性と使い勝手の向上が図られています。
主な修正内容
以下のような不具合が修正されています:
- RTOSタスクリストの破損による端末再起動
特定の条件下でシステムタスクの破損が発生し、端末が予期せず再起動する問題。 - Pixel Launcherの表示不具合
ホーム画面の一部が正しく描画されない現象。 - 通知表示の問題
通知パネルで情報が欠落する、折りたたみ表示が壊れるなどの不具合を修正。 - メディアプレイヤーの通知表示エラー
通知パネルに表示されるメディアコントロールが完全に機能しない問題。 - クラスローダー関連の再起動バグ
一部のアプリ実行環境で不具合が発生し、端末が再起動するケース。 - カーネル関連のクラッシュ
システム内部のカーネルバグが原因で再起動が起きる問題。 - カメラが起動時にブラックアウトする現象
カメラアプリを開くと真っ暗なまま起動しない不具合。 - ステータスバーのアイコン表示のずれ
角のパディングが正しく反映されず、アイコンが詰まり気味に表示される問題。
安定版リリースは間もなくか
QPR1 Beta 3は、これまでに報告された多くの不具合に対処した、完成度の高いビルドです。次回のPixel Feature Dropに向けての最終調整段階と考えられ、安定版の正式配信も目前と見られます。
現在、ベータプログラムに登録済みのPixel 6以降のユーザーはすぐにアップデートが可能です。Android 16の次期機能をいち早く試したい方は、ベータ版の導入も検討してみてはいかがでしょうか。今後の展開に引き続き注目が集まります。