
Galaxy S25ユーザーの間で期待が高まっていたOne UI 8の安定版アップデートですが、そのリリースが遅れる可能性が出てきました。というのも、最新のベータ版で、以前は正常に動作していた機能が突如として削除されるという意外な変更が確認されたためです。
ベータ版で突然の機能削除、安定版公開に黄信号
Samsungは7月に新たなOne UI 8ベータ版「ZYG5」を配信しましたが、ここで注目されたのは「適応型ロック画面時計(Adaptive Lock Screen Clock)」が削除された点です。この機能は6月のベータ版では問題なく搭載されており、すでに動作も確認されていました。
通常、ソフトウェアの開発段階では、正式リリースが近づくにつれて機能が洗練されていくのが一般的です。しかし今回のように、すでに実装されていた機能が後から取り除かれるのは、ソフトウェアがまだ十分な完成度に達していないことを示唆していると考えられます。
この変更をいち早く発見したのは、信頼性の高いリーカーとして知られる「Ice Universe」。彼の指摘通り、Samsungがさらなる品質向上を目指し、内部で何らかの問題を解決する必要があると判断した可能性があります。
One UI 7よりは短い待機期間に?
このような状況に落胆しているユーザーも少なくないかもしれませんが、今回の遅延は決して無駄ではありません。Samsungが時間をかけて安定性を重視する姿勢は、最終的なユーザー体験の質に大きく影響します。
また、過去の例と比較すれば、今回の遅延はそれほど深刻ではなさそうです。One UI 7のときは、正式リリースが数か月遅れた経緯がありますが、今回はそこまでの大幅な延期にはならないと見られています。
削除された「適応型ロック画面時計」も、最終的にはAndroid 16ベースの正式版で再び搭載される可能性が高いとみられており、ファンにとっては一時的な後退に過ぎないとも言えるでしょう。
最終的な完成度を高めるための一手か
今回のベータ版で見られた機能の削除は、一見すると後退のようにも感じられますが、Samsungにとっては品質管理の一環である可能性もあります。安定版の公開が多少遅れるとしても、それによってバグの少ない、洗練されたOS体験が提供されるのであれば、ユーザーにとってはむしろ歓迎すべき対応と言えるでしょう。