Xperia 1 VIIの文鎮化不具合、英ソニーは「製造工程上の不備」や「全数特定済み」と発表

日本との対応の違いが浮き彫りに

ソニーは、同社の最新フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII」において、一部端末で電源が入らなくなる、再起動を繰り返すといった不具合が発生している問題について、イギリス市場向けに新たな対応方針を発表しました。注目すべきは、日本向けの案内と比較して、原因の明確化と対象製品の特定範囲に違いがある点です。


基板不良の原因は「一部製造ロットのみ」

英ソニーによると、今回の不具合は「製造工程上の不備」に起因しており、「ごく一部のXperia 1 VIIで基板故障を引き起こす可能性がある」としています。すでに製造工程は修正済みとのことです。また、「影響を受けたすべての端末を特定済み」とも明言しています。

この点は、日本国内向けの発表内容とは異なります。日本では不具合の原因として同様に「製造工程の不備」に言及されているものの、特定されたのはSIMフリーモデル(XQ-FS44)のみで、通信キャリアモデルに関しては「各キャリアに確認を」と案内されています。英ソニーが「全対象端末の特定完了」と明確に断言しているのに対し、日本では対象範囲がやや不透明なままです。


英国では無償交換プログラムを7月21日より開始

イギリスにおける対象端末への対応としては、2025年7月21日より無償での交換プログラムが開始されます。ユーザーはIMEI番号を確認し、専用サイトで対象かどうかをチェック。対象端末であれば、ソニーオンラインストア経由の購入者にはソニーから直接連絡が届き、それ以外の販売チャネルで購入したユーザーは認定サービスセンターで対応を受けることができます。

なお、交換プログラムの開始までに重要なデータのバックアップを推奨しています。


日本とイギリスで異なるスタンス、情報の透明性に差も

今回の発表から浮き彫りになったのは、ソニーの地域ごとの情報公開と対応方針の違いです。特にイギリスでは「不具合の原因が特定されており」「影響範囲も明確」とされたのに対し、日本では通信キャリアモデルの対応が各社任せとなっており、ユーザーの不安解消には至っていない印象があります。

製品そのものの品質に関する懸念だけでなく、グローバル企業としてのソニーのサポート姿勢や透明性にも注目が集まりそうです。今後、日本市場におけるさらなる詳細な説明や、キャリアモデルへの具体的な対応発表が期待されます。

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XperiaXperia 1 VII不具合・バグ
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