他アプリ由来の“表示専用”連絡先、整理が簡単に
Googleは、連絡先アプリ「Google Contacts」に新たな管理機能を追加しようとしています。これにより、他のアプリから同期された読み取り専用(表示専用)の連絡先を、ユーザーが表示・非表示に切り替えられるようになります。現在この機能は、バージョン4.58.27で段階的に展開が始まっているようです。
重複や混乱の原因を可視化する目的

この機能の狙いは、特に連絡先が重複したり、思いがけず登録されていたりする問題を可視化してトラブルシューティングを支援することです。通常、WhatsAppやTelegramといったアプリが自動的に連絡先を読み込む場合、Google Contacts上ではその情報が非表示になっていることがあります。しかし、今回の変更によって、こうした「隠れた連絡先」も表示できるようになり、問題の原因を突き止めやすくなります。
実際、Googleが用意している設定ダイアログには以下のような説明があります。
「他のアプリから読み取り専用の連絡先が存在している場合があります。通常は表示されませんが、重複などの問題を解決するために表示することが可能です。」
一般ユーザーには非表示が基本
多くのユーザーにとっては、こうした読み取り専用の連絡先は表示する必要がないケースが大半です。表示しても実用的な価値は少なく、むしろ画面が煩雑になる可能性もあります。たとえば、WhatsAppなどはアプリ内で連絡先を独自に表示する仕組みがあるため、Google Contactsであらためて表示しても重複感が否めません。
しかしながら、連絡先がなぜ増えているのか、どこから来ているのかを調べたいときなどには、この機能が有効に働くはずです。
アプリの設定から簡単に切り替え可能に
表示切り替えの操作は、Google Contactsアプリ内の設定画面から行える予定です。現在のところ、一部ユーザーの端末でのみ表示されており、順次利用可能になると見られています。
表示対象の「読み取り専用連絡先」には、アプリ名などが添えられ、どこから同期されたものかがすぐに分かる設計になっています。
連絡先の見通しをよりクリアに
Google Contactsの新機能は、普段は意識しないような「裏側の連絡先」まで管理できるようになる一歩です。すべてのユーザーが日常的に使う機能ではないかもしれませんが、トラブルが起きたときに原因を探る上で頼りになる存在となりそうです。アプリを最新バージョンに更新しておくことで、この機能が使えるようになる日もそう遠くないでしょう。