
Googleが来月開催予定の「Made by Google」イベントに先立ち、折りたたみスマートフォンの最新モデル「Pixel 10 Pro Fold」の公式スペックがリークされました。カバー画面の大型化や明るさの向上、そして折りたたみ端末としては初のIP68防水・防塵対応など、注目ポイントが多数明らかになっています。
カバー画面が6.4インチに拡大、輝度も向上
Pixel 10 Pro Foldでは、カバー画面のサイズが前モデルの6.3インチから6.4インチにわずかに拡大。ベゼルとヒンジのスリム化により、端末全体のサイズは維持しながら、より広い表示領域が実現されます。
さらに、画面のピーク輝度は最大3,000ニトにまで引き上げられ、前モデル(Pixel 9 Pro Fold)と比較して約10%の明るさ向上が図られています。屋外での視認性もより良好になることが期待されます。
カメラ構成は堅実に進化
カメラ構成は前モデルから大きな変更はないものの、バランスの取れた仕様となっています。メインカメラは4,800万画素、超広角カメラが1,050万画素、5倍望遠カメラが1,080万画素。さらに、内外両ディスプレイにそれぞれ1,000万画素のセルフィーカメラを搭載しています。
大容量バッテリーを搭載、競合より一歩リード
Pixel 10 Pro Foldは、5,015mAhの大容量バッテリーを搭載。これは前モデル比で7%増、さらに競合モデルであるGalaxy Z Fold 7と比較しても9%大きい容量となっています。シリコンカーボンバッテリーの採用は見送られたものの、米国内でバッテリー性能のリーダーシップを示す姿勢がうかがえます。
なお、PixelシリーズではPixel 9aが5,100mAh、Pixel 10 Pro XLも5,200mAhのバッテリーを搭載する予定とされており、シリーズ全体でバッテリー強化が進められています。
IP68対応で防水・防塵性能が大幅強化
折りたたみスマートフォンとして初めて、Pixel 10 Pro FoldはIP68の防水・防塵規格に対応。これにより、従来のIP48対応端末(Galaxy Z Fold 7やMotorola Razr Ultra)と比べて、耐久性や安心感が格段に向上しています。日常使いでも水濡れやホコリの侵入に対する心配が大きく軽減されるでしょう。
スペックの全容
- プロセッサ:Tensor G5(3nmプロセス)
- メモリ:16GB RAM
- ストレージ:256GB / 512GB / 1TB(1TBはシリーズ初)
- カバー画面:6.4インチ、最大3,000ニトの輝度
- 内蔵画面:サイズは非公開(おそらく同等)、折りたたみ仕様
- カメラ:
- メイン:4,800万画素
- 超広角:1,050万画素
- 望遠(5x):1,080万画素
- セルフィー(内外両面):1,000万画素×2
- バッテリー:5,015mAh
- 防水・防塵:IP68対応
フォルダブル市場で存在感を強めるPixelシリーズ
Pixel 10 Pro Foldは、パフォーマンス・耐久性・携帯性のバランスを重視した設計が特徴で、折りたたみスマートフォンとしての完成度を一段と高めた印象です。特にバッテリーと防水性能の強化は、日常利用における安心感を求めるユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。