Googleが、Pixelシリーズ向けに「At a Glance(今すぐ表示)」ウィジェットを大幅に進化させる新機能「Gemini Space(ジェミニ・スペース)」の開発を進めていることが明らかになりました。Android Authorityが行ったAPK解析によって、この新機能のスクリーンショットや詳細がリークされ、よりパーソナライズされた情報体験が期待されています。
At a Glanceが“情報ハブ”に進化

現在のPixel端末では、天気や予定、配送情報などが表示されるシンプルな「At a Glance」ウィジェットが搭載されています。しかしGemini Spaceでは、これが大きく刷新され、カード形式のよりインタラクティブな表示へと進化するようです。
リーク画像からは、ホーム画面の上部に複数の情報カードが並び、必要な情報が一目で確認できるような構成が確認されています。天気や予定といった基本情報だけでなく、スポーツ、金融、そして「デイリーハブ(Daily Hub)」と呼ばれる日次の要約情報など、より幅広いカテゴリーの情報が表示される可能性があります。
Gemini AIと連携し、よりスマートに

この新機能は、Googleの生成AI「Gemini」との統合も想定されています。ユーザーのスケジュールや現在地、関心に応じた情報を自動的に抽出・表示することで、「知りたいときに、知りたいことが自然に表示されている」体験を提供するのが狙いです。

さらに、Gemini SpaceはPixelの「モード」とも連携。ホーム画面はもちろん、ロック画面やAOD(常時表示ディスプレイ)にも情報カードが表示され、スマートフォンの操作性が一段と向上することが予想されます。
Samsungの「Now Bar」対抗とも
今回のGemini Spaceは、Samsungが提供するAI機能「Now Bar」への対抗とも言える存在です。各種アプリを開くことなく、必要な情報が自動で表示されるという点では、より直感的なユーザー体験が求められる今のスマートフォン市場において、大きな強みとなるでしょう。
リリース時期は未定、今後の動向に注目
現時点ではAPK解析による初期情報であり、正式リリースまでに仕様が変更される可能性もあります。しかし、GoogleがPixel体験の中核とも言える「At a Glance」を再設計し、よりインテリジェントな情報ハブへと進化させようとしているのは間違いありません。