Xperiaスマホの生産台数が判明、10年前の1/10に、シェアはPixelの1/4

生産台数は10年前の約1割に減少

先日、最新フラッグシップモデル「Xperia 1 VII」が正式発表されたばかりのソニー。しかし、今回明らかになったスマートフォン市場の統計データからは、Xperiaブランドの現在地が厳しいものであることがうかがえます。

新たに判明したのは、ソニーを含む主要スマートフォンメーカーの過去10年間における年間生産台数。これによると、2024年のXperiaスマートフォンの生産台数はわずか245万台。これは2015年の2950万台と比較すると実に92%の減少となります。

もはやグローバルブランドとは呼べない数字に

この245万台という数字を、他メーカーと比較してみましょう。たとえば、同年のSamsung(サムスン)は2億2584万台Apple(アップル)は2億2250万台と、Xperiaの約100倍近い生産規模を維持しています。

さらに驚きなのはGoogleのPixelスマートフォン。2024年の生産台数は1050万台で、Xperiaの約4.3倍にもなっています。Pixelはリリース当初こそニッチな存在でしたが、今やXperiaをはるかに上回る規模に成長しています。

国内では記憶に残るXperia全盛期も

2015年といえば、Xperia Z4やZ5シリーズが国内で話題となっていた時期。ラインナップも豊富で、Xperiaは「日本のスマホ」として一定の地位を築いていました。しかしそれ以降、グローバル市場での競争力は徐々に低下。販売機種数も絞り込まれ、2023年は「Xperia 1 VI」と「Xperia 10 VI」の2機種のみに。

とはいえ、2023年の生産台数は280万台と、前年からの減少幅は小さく、意外にも安定した生産ペースが維持されています。

2025年も2機種体制か、それでも200万台は維持の見込み

今年発表されたXperia 1 VIIに続き、Xperia 10 VIIも今後登場する見込み。少数精鋭の戦略が継続される可能性が高いですが、それでも年間200万台前後の生産規模はキープされそうです。

一部ファンからの支持は根強く、特にカメラ性能や映像表現の美しさを評価する声も少なくありません。市場全体では厳しい立場にあるXperiaですが、細く長く続いていく存在になるのかもしれません。

静かに続く“生き残り戦略”

スマートフォン市場が成熟し、多くのメーカーが撤退を余儀なくされる中、Xperiaは規模を縮小しつつも製品を継続しています。もはやシェア争いではなく、“Xperiaらしさ”をどれだけ維持できるかが、今後の焦点となるでしょう。

ソース

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