
Foldは極薄、Flipは据え置き。次世代フォルダブルの姿が浮き彫りに
サムスンが7月に発表すると見られている次期フォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Fold 7」と「Galaxy Z Flip 7」。正式発表を前に、両モデルの設計情報を基にしたCADファイルが流出し、サイズや厚みに関する詳細な情報が判明しました。
今回明らかになったデータから、特にFold 7は“極薄”を目指した設計であることが読み取れます。
Z Fold 7は「折りたたんでも薄い」設計に進化
Galaxy Z Fold 7は、展開時の厚みがわずか4.54mm、折りたたんだ状態でも約9mmに収まるとされています。これは、現在最薄フォルダブルの座にあるOppo Find N5(展開時4.4mm、折りたたみ時8.9mm)と比べても、0.1mmの差しかない非常に薄い設計です。

このわずかな差は体感的にはほとんど気づかないレベルであり、見た目や携帯性の面で大きな進化と言えるでしょう。
- 展開時のサイズ:158.43 × 143.14 × 4.54mm
Flip 7は前モデルから厚み据え置き、バッテリーは強化へ

一方、縦折りタイプのGalaxy Z Flip 7は、前モデルのFlip 6とほぼ同じデザインを踏襲するようです。展開時の厚みは6.94mmで、カメラ部分の出っ張りを含めた最大厚は9.17mmと伝えられています。
- 展開時のサイズ:166.61 × 75.23 × 6.94mm
外観面での大きな変化はないFlip 7ですが、バッテリー容量の強化が噂されており、前モデルの4,000mAhから4,300mAhへと増量される見込みです。これはFlipシリーズとしては大きな進歩であり、実用性の向上が期待できます。
バッテリー性能は明暗分かれる
Galaxy Z Fold 7については、バッテリー面での不満も指摘されています。現行モデルと同じ4,400mAhのバッテリーを搭載し、急速充電も変わらず25W止まりになると見られています。
一方、ライバルであるOppo Find N5は、5,600mAhという大容量バッテリーに加え、80W有線・50Wワイヤレス充電に対応。スペック面では明らかに差をつけられており、Fold 7のバッテリー性能には期待外れとの声も出そうです。
7月発表が有力視、今後の追加情報に注目
サムスンの新型フォルダブル2機種は、現時点で7月の正式発表が有力視されています。今回のCAD情報で端末のサイズや厚みが見えてきたことで、残る注目点はソフトウェアやカメラ性能、価格帯といった“中身”の部分になってきました。
今後さらに詳細な情報や実機画像のリークが増えてくることが予想されます。サムスンが今年、フォルダブル市場でどのような一手を打つのか──その全貌が明かされる日も、もうすぐです。