購入後すぐに発生するケースも
シャープのスマートフォン「AQUOS R9」シリーズにおいて、指紋認証後や通話終了後に画面が真っ白に光り、操作不能に陥るという不具合が複数のユーザーから報告されています。中には、購入直後からトラブルに見舞われたケースもあり、問題の深刻さが浮き彫りになっています。

不具合が発生したユーザーがソフトバンクショップに相談したところ、店舗では原因の特定ができず、メーカーに端末を送付して修理対応を求めるしかないとの案内を受けたとのこと。しかし、メーカーから公式な声明は出ておらず、「ユーザーを軽視しているのではないか」との不満の声も上がっています。
対応方法に関する情報交換も
一部のユーザーからは、不具合回避策として「設定」→「壁紙とスタイル」→「ロック」→「ロック画面表示」→「時間と情報を常に表示」をオンにすると、白画面バグが発生しにくくなるとの情報も共有されています。実際にこの設定変更を試し、症状が改善したと報告するユーザーも現れています。
また、LINEアプリの着信に関連してフリーズが発生する可能性を指摘する声もあり、特定のアプリが不具合を誘発している可能性も示唆されています。ただし、セーフモードやクリーンインストールでも再発したケースが報告されており、ソフトウェアやアプリに原因があるとは断定できない状況です。
修理後も不安を抱えるユーザーたち
メーカー修理を受けたユーザーの中には、交換後2週間使用して問題が再発していないという報告もあります。一方で、修理対応に伴う端末初期化やデータ移行作業に負担を感じ、修理に踏み切れないユーザーも少なくありません。
特に、日に数回にわたり不具合が発生し、強制終了と再起動を繰り返さなければならない状況に陥ったという声もあり、長期的な使用に対する不安が広がっています。
さらに、AQUOSシリーズの過去モデル「sense5G」でも基盤に問題が発生しやすかったとの指摘もあり、AQUOSブランドへの信頼感に影響を与える可能性も否定できません。
今後のメーカー対応に注目
AQUOS R9は当初、ハイエンドモデルとして位置付けられていましたが、最新モデルではミドルレンジ寄りの性能に変更されているとの指摘もあり、ユーザーの期待とのギャップが生じています。
現時点では、シャープからこの不具合に関する正式なアナウンスはなく、今後の対応が待たれる状況です。端末の購入を検討している人にとっても、メーカーの動向を注視する必要がありそうです。