
折りたたみスマートフォン市場において存在感を増しているMotorolaが、新型モデル「Razr 60 Ultra」の投入を準備中とみられます。発表は4月24日に予定されており、今回、91mobilesが同端末の主な仕様を独占公開しました。
デザインは据え置き、進化は中身で勝負
先代「Razr 50 Ultra」から大幅な外観変更はないとされており、今回のアップデートは主に内部仕様の刷新に焦点が当てられています。特に、ディスプレイ、カメラ、バッテリー、チップセットといった、使い勝手に直結する要素が大きく強化されています。
メインディスプレイは7インチに拡大、圧巻の表示性能
まず注目すべきは、7インチのSuper HD LTPO AMOLEDディスプレイです。解像度は1440pで、165Hzのリフレッシュレート、HDR10+対応、10bitカラー、最大輝度4,500ニトと、文句なしのハイエンド仕様。Dolby Visionにも対応し、エンタメ用途でも存在感を発揮します。従来の6.9インチから若干サイズアップしながらも、ベゼルの最小化によって持ちやすさは保たれているとみられます。
カバーディスプレイも機能強化
折りたたみ時に使用するカバーディスプレイも4インチに拡大。pOLEDを採用し、HDR10+、DCI-P3 100%色域、最大輝度3,000ニトと、通知の確認や簡易操作にとどまらず、実用的な画面として進化しています。
Snapdragon 8 Eliteを初搭載、処理性能も大幅アップ
チップセットには、最新の「Snapdragon 8 Elite」を採用。これは同モデルが世界初となり、前モデルに搭載されていたSnapdragon 8s Gen 3から飛躍的な性能向上が期待できます。グラフィック処理にはAdreno GPUが搭載され、ゲームやマルチタスク処理も快適に行える仕様です。
ストレージは512GB(UFS 4.0)、メモリは16GB(LPDDR5X)と、フラッグシップ級のスペックが用意されています。
カメラはすべて50MP、セルフィー性能も強化
カメラ構成も見逃せません。背面にはOIS付きの50MPメインカメラと、マクロ機能を備えた50MPの超広角レンズを搭載。前モデルでは望遠レンズが使われていましたが、実用性の高い構成へと変更されたようです。
さらに、インカメラも32MPから50MPに強化され、セルフィーやビデオ通話の品質も大きく向上しています。
バッテリーと充電速度が大幅に改善
バッテリー容量は4,700mAhと大幅アップ。加えて、68Wの有線急速充電と30Wのワイヤレス充電にも対応します。従来機の4,000mAh/44W/15Wと比べて、明らかに使い勝手が向上していると言えるでしょう。
本体サイズ・重量・OSなど
展開時のサイズは73.99×171.48×7.29mm、折りたたみ時は73.99×88.12×15.69mm。重量は199gで、折りたたみ機としては比較的軽量な部類に入ります。OSはAndroid 15がプリインストールされる予定です。
通信面では、5G、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、NFC、GPS、USB Type-Cなど、最新の規格に幅広く対応。指紋認証を含む各種センサーも搭載される見込みです。
カラーバリエーションと価格のうわさ
カラーバリエーションとしては、レッド、グリーン、ウッド調、ブラック、ピンクが展開されるとされ、2月にはレンダリング画像も流出しています。価格についてはまだ正式発表されていませんが、欧州の小売業者サイトの情報によると、12GB+512GB構成で1,346.90ユーロ(約13万1,000円)になる可能性があります。
折りたたみスマホの新たなスタンダードとなるか
「Razr 60 Ultra」は、従来のデザインを踏襲しつつ、中身を徹底的に強化したMotorola渾身の1台となりそうです。特に、Snapdragon 8 Eliteの世界初採用やディスプレイ性能の向上は、多くのユーザーにとって魅力的なポイントとなるでしょう。発表はまもなく。今後の正式情報に期待が高まります。