「ストックAndroid」VS「カスタムUI」— ユーザーの本音は? アンケート結果が明らかに

スマートフォンに搭載されるAndroidは、大きく分けて「ストックAndroid」と、メーカー独自のカスタマイズが施されたバージョンの2種類があります。Google PixelシリーズやMotorolaの端末は、比較的シンプルなAndroidを採用していますが、それでも完全にカスタマイズなしというわけではありません。

では、ユーザーは実際にどちらを好むのでしょうか? Android Authorityが行ったアンケート では、興味深い結果が明らかになりました。


ユーザーの約3分の2が「ストックAndroidでもOK」

アンケートには 10,300票以上 が集まり、約3分の2のユーザーがストックAndroidのスマートフォンを使うことに抵抗がない という結果になりました。ただし、この「ストックAndroid」の定義については多少の誤解もあるようです。

実際には、PixelシリーズやNothing Phone、Motorola端末などは、見た目こそシンプルですが、Google独自の機能やカスタマイズが加えられているため、厳密な意味でのストックAndroidとは異なります。そのため、一部のユーザーはこれらの端末もストックAndroidとして認識していた可能性があります。

ある回答者は、次のようにコメントしています。

「ブラウザとターミナルがあればそれでいい」

また、開発者の視点から、ストックAndroidのメリットを指摘する意見もありました。

「アプリ開発者にとって、メーカー独自のUIに依存しない環境でテストできるのは重要だ」


「ストックAndroidは物足りない」と感じるユーザーも

一方で、約3分の1のユーザーは「ストックAndroidはシンプルすぎる」と感じているようです。特に、メーカー独自の機能やカスタマイズに慣れているユーザーにとって、AOSP(Android Open Source Project)に近い純粋なAndroidは不便に感じられる ことがあるようです。

「今の時代、ストックAndroidはあまりにもシンプルすぎる。多くの人はGoogleのアプリや、メーカー独自の便利な機能に依存している。とはいえ、見た目や操作性の面ではPixelやMotorolaのUIのほうが、One UIやMIUIなどの重たいカスタムUIより好ましい」

また、実際にストックに近いUIの端末を使ってみたものの、満足できなかったという声もありました。

「Asus Zenfone 10のUIはシンプルだけど、何かが足りないと感じる。正直、もう二度とストックUIのスマホは使いたくない」

さらに、Googleがオープンソースのシステムアプリ(電話アプリやメッセージアプリなど)を廃止しつつある点を指摘する意見もありました。

「昔のストックAndroidは良かったが、今はGoogleのアプリすらカスタマイズされていて、ストックAndroidの魅力が薄れている」


実際に「完全なストックAndroid」を使ったら結果は変わる?

今回のアンケート結果から、多くのユーザーがストックAndroidを受け入れていることが分かりました。しかし、PixelシリーズやMotorolaの端末を「ストックAndroid」と認識しているユーザーも多く、本当の意味での「純粋なストックAndroid」を試したことがある人は少ないかもしれません。

もし、完全にカスタマイズを排除したAOSPベースのスマートフォンを試した場合、果たしてユーザーの評価はどう変わるのでしょうか? 今後の動向にも注目が集まります。

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