8月22日に発売となるPixel 9シリーズ。
同シリーズに搭載されているのが4世代目Google製チップセットのTensor G4ですが、今回、Pixel 9 Pro XLでのCPUスロットリング・テストにおいて、同機種ではかなり短い時間でCPUの動作速度に制限がかかることが判明した模様です。
Xユーザーが報告していたもので、ご覧のようにテスト開始から4分ほどでCPUに急激なスロットリングがかかり、一時的にではありますが、パフォーマンスが50%以上下がっているのが分かります。
ちなみに以下はGSMArenaが行ったPixel 8 Proのスロットリングテスト。
Tensor G3搭載の同モデルでも、50%近くまでスロットリングがかかる場面はありますが、これはテスト開始から25分近く経過した後。
つまり、Tensor G4のパフォーマンスはTensor G3よりも早くスロットリングがかかり始め、その程度も大きいという事になります。
Tensor G4に関してはPixel 9シリーズの発表前から事実上、「Tensor G3のアップグレード版」と言われていましたが、今回の報告からも、少なくともCPU性能という点に関しては大きな進化は期待できなさそうです。
コメント
もともとGoogleのTensorシリーズはSnapdragon 8番台やDimensity 8XXX,9XXX番台、Apple Aシリーズに比べても性能が高いとは言えず、原神といったヘビーなスマホゲーム等には向かないとされていましたが、Tensor G4が前世代のTensor G3よりも強いスロットリング制御がかかるという点からも、G3からあまり性能的に進化無しという可能性も大いにありますね。
ただし、消費電力はハイエンドSoCほど無いとは思いますが、世代毎に進化が小幅過ぎるとiPhoneのように殿様商売っぽく見えますし、Googleも他社のようにベイパーチャンバーを搭載してスロットリングを緩和するといった解決策を取らない限り、変わり映えのしない商品になってしまう気がします。
いくらGoogleのAIに特化させたところで、AIがゲームや高負荷時の動作を快適にしてくれる訳ではありませんし…