先日国内リリースされたOppoの最新アッパーミドル機、Oppo Reno10 Pro 5G。
Snapdragon 778Gを搭載したモデルで、少し古めのチップセット採用という点が気になっているユーザーもいる模様です。
しかし今回、このOppo Reno10 Pro 5Gのベンチマークスコアをチェックしてみたところ、意外な長所が明らかになりました。
以下はソフトバンク版のReno10 Pro 5G、A302OPのGeekbenchにおけるベンチマークスコア:
そして以下はSIMフリー版のスコア:
お気づきになった方もいるとは思いますが、このOppo Reno10 Pro 5Gのスコア、それぞれのスコアのばらつきが非常に少なくなっています。
一方、以下は昨年リリースの同じSD778G搭載機、Motorola Edge 20のベンチマークスコア:
両モデルのスコアの平均値と標準偏差、つまりスコアのばらつきを一覧にすると:
Oppo Reno10 Pro 5G | Motorola Edge 20 | |
シングルコア平均 | 993.15 | 954.12 |
シングルコア標準偏差 | 32.91 | 92.27 |
マルチコア平均 | 2771.92 | 2664.96 |
マルチコア標準偏差 | 37.23 | 290.81 |
スコア自体もReno10 Pro 5Gの方が高めなのですが、それよりも注目していただきたいのはスコアの標準偏差。
これはいわば測定毎にでるスコアのばらつきの平均値で、値が小さければ小さいほどベンチマークスコアが安定している、と言えます。
そしてReno10 Pro 5Gの標準偏差はEdge 20と比べるとシングルコアが1/3程度、マルチコアに至っては1/8程度となっています。
Oppo Reno10 Pro 5Gは旧型チップ搭載の割には「定価」の価格設定はかなり強気。
ただ、ソフトバンク版などはMNPならば2年間で実質24円、IIJmioなら端末購入で49,800円で入手可能など、割引もかなり効いています。
ここまでベンチマークスコアのブレが少ない機種、というのは正直ほとんど見かけません。
よほど発熱が少ないのか、それとも熱管理が上手くできているのかは分かりませんが個人的には「パフォーマンスの安定性」も重要な性能の一つだと思うので、そういった意味で、このOppo Reno10 Pro 5Gは2023年の隠れた名機種なのかもしれません。
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