Xperiaは有言実行、AQUOSは口だけ?セキュリティアプデの約束遂行に違い

シャープのAQUOSスマートフォン、と言えば、最新モデルは「最大3回のOS更新、セキュリティ更新最大5年」を約束。
アップデート・サポートという点ではライバルのXperiaスマホを一歩リードしている、というのが一般的な認識となっています。

一方、XperiaもAQUOSにもGoogleの「Android Enterprise Recommended(AER)」認定を受けている機種が複数あり、このAERに対応した機種にはアップデートサポートの終了時期やセキュリティーパッチの提供タイミングなどを明記するというルールが課せられています。(内容は結構頻繁に変わるようですが)

そして今回、これらの一部の機種を見比べてみたところ、XperiaとAQUOSではこのAERで定められた会アップデート要件の遂行状況に大きな違いがあることが判明しました。

AQUOSはアップデートの約束を一部反故

以下はシャープ公式サイト内の「Android Enterprise Recommended対応機種一覧」ページからのもの。

例として、2020年にリリースされたドコモ版のAQUOS sense4 SH-41Aを見てみると、同モデルは2023年10月、つまり今月までは90日の更新間隔でセキュリティーパッチが提供されるはず

ところが、ドコモ公式サイトの実際のアップデート履歴を見てみると:

最終アップデートは2022年の11月17日となっており、なんと11か月近く一度もセキュリティーアップデートが提供されていない、ということになります。

また、これはsense4の次世代モデル、AQUOS sense5Gでも同じような状況で、同モデルは今年の3月以降、一度もアップデートが提供されていません。

つまり、Sharpは少なくとも一部のモデルで、AERの要件として定められているアップデート条件を守っていない、ということ。

Xperiaはアップデート条件を順守

一方、同じAER対象のXperiaモデルはどうかというと:

Xperia ACE IIIとXperia 10 IIIを例にとってみると、ざっと見た感じ、ほぼ確実に3か月以内の間隔でセキュリティパッチが提供されており、基本的には要件を順守していると言ってよさそう。

AQUOSは先述のように、最新モデルからOS3回、セキュリティーアップデート5年間の方針を明言しています。

一方、ソニーはこのAER対象機種を除き、公式にはソフトウェアアップデートの提供保証期間は明らかにしておらず、これについては批判的な声も見られます。

ただ、このセキュリティアップデートの提供実績からすると、Xperiaの方が「言ったことはちゃんとやる」という「有言実行性」という意味では信頼度が高いと言えそうです。

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